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“選手の心に響いた”キャプテン小笠原の言葉…MF遠藤「気合が入った」FW鈴木「チームが締まる」

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戦況を見守る鹿島アントラーズMF小笠原満男

[12.11 クラブW杯準々決勝 マメロディ・サンダウンズ0-2鹿島 大阪]

 ベンチスタートとなったキャプテンに出場機会は訪れなかった。戦況を見守ることになり、ピッチに立つことはなかった鹿島アントラーズMF小笠原満男だが、ハーフタイムには“言葉”でチームを引き締めたようだ

 序盤から鹿島はマメロディ・サンダウンズにゴールを脅かされる。GK曽ヶ端準の好守もあって失点を防いだものの、攻撃陣はシュートゼロに抑えられて前半終了を迎えた。ハーフタイムに石井正忠監督は「戦術的な話はしたが、僕からは何か言葉を掛けたということはなかった」ようだが、「キャプテンの満男なんかは『こういうところで変な試合はできない』ということをミーティングで言っていた。それは試合に出ている選手の心に響いたと思う」と語る。

 後半を迎えると試合の流れは一変する。立ち上がりから鹿島が押し込む時間帯が続き、後半18分にはMF土居聖真のアシストからMF遠藤康が先制点を奪取。さらに同43分にはFW鈴木優磨のラストパスを受けたFW金崎夢生がネットを揺らし、2-0の完封勝利を収めた。

 小笠原の言葉は、確かに選手たちに響いていた。先制点を奪ったMF遠藤康は、「『ここで負けたら上の相手とやれない』ということを言われた。それで目が覚めたというか、気合いが入った」と振り返る。さらに同43分にダメ押しゴールをアシストしたFW鈴木優磨は「『この相手にビビるな。これから上の相手はもっと強い』という話をしていた。その通りだと思った」と明かすと、「普段はあまり言いませんが、やっぱりそう言ったときにチームは締まる。さすがです」とキャプテンの影響力の大きさを伝えた。

 そして「満男さんの一言はデカい」と遠藤は話しつつも、「皆で話し合い、声を出し合うことができている。そういうのがチームにいい影響を与えているし、ベンチメンバーも一緒に戦っていると感じられる」と、キャプテンだけでなく、選手たちが声を掛け合うことでチームが良い方向に向かっていると胸を張って答えた。

(取材・文 折戸岳彦)

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