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“FC東京キラー”前期1G1Aの青森山田FW佐々木快が今度は値千金のPK獲得!

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後半40分、青森山田高はPKを獲得したFW佐々木快がガッツポーズ

[12.11 高円宮杯プレミアリーグEAST第18節 FC東京U-18 0-1 青森山田高 FC東京小平グラウンド]

 交代出場の“FC東京キラー”が大仕事をしてのけた。後半36分、青森山田高はエースストライカーのFW鳴海彰人(3年)に代えてFW佐々木快(3年)を投入。攻撃面や前線からのプレスなど大きな役割を果たしていたように映った鳴海だが、黒田剛監督は「前線のチェイシングもそうなんですけど、ボランチに落ちて守備しなければいけない時間帯でもあった」とより守備面を強化する意図があったことを説明する。

 特に守備面での貢献を期待されて投入された佐々木は交代直後からプレスバックの部分を含めて健闘。そして、“それだけでない”活躍でチームを勝利へと導いた。「守備で走るっていうことで入ったんですけど、狙えるところは狙っていけと言われていた」という背番号19は後半40分、MF堀脩大(2年)の仕掛けからこぼれ球を拾うと一気にPAへ前進。身体を張って止めに入ったFC東京U-18DFのファウルを誘い、PKを獲得した。

 すると、佐々木はもう決勝点を決めたかのようなガッツポーズ。大興奮で何度も拳を振り上げた。さすがに度を過ぎていたことを仲間たちから指摘されたようで、試合後には「蹴る人のこと考えずに喜んでしまって、(キッカーの高橋)壱晟に後で言われたんですけど、良かった」と恐縮していたが、チームを優勝へ導くビッグプレーだった。

 全国高校総体得点王の鳴海の陰に隠れているものの、佐々木も実力派のFW。特にFC東京U-18相手の試合に自信を持って入っていた。「前回のホームのFC東京戦も(鳴海)彰人がいなかった。1ゴール1アシストでFC東京戦ではやれると自信をもっていたので良かった」。

 本人もまずは守備で全力を尽くすことを考えていたが、指揮官から「前期の時も鳴海が出ていなくて、彼(佐々木)が先発で出てヘディングでゴールを決めてくれたりしていた。この試合にかける意気込みもすごかったから。最近調子も凄く良かったし、何かしてくれるかなと」と期待されて送り出されていたFWは同点ヘッドを決めて、決勝点をアシストしたホームでのFC東京U-18戦に続く活躍で期待に応えた。

 一週間後には日本一を懸けたチャンピオンシップが行われる。「来週あるんで、それ勝って真の日本一になって喜びたいです」というFWが次はゴールを決めて大喜びする。

(取材・文 吉田太郎)
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