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「韓国のメッシ」が復活へ…FIFAの処分を乗り越え輝きを取り戻しつつあるイ・スンウ

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“韓国のメッシ”ことFWイ・スンウ

 バルセロナU-18に所属するFWイ・スンウが、復活に近づいている。スペイン『ムンド・デポルティボ』が報じた。

 イ・スンウは12歳時にバルセロナの下部組織に入団。「韓国のメッシ」との異名をとる同選手は、それ以降バルセロナ期待のカンテラーノとして、常に注目を集めてきた。

 だが2014年4月に、FIFAからバルセロナに処分が下されてイ・スンウの状況は一変する。18歳未満の登録・選手獲得に関して違反があったと指摘したFIFAは、トップチームでの2度の移籍市場における補強を禁じ、未成年対象選手の公式戦出場を許可しない旨を発表した。イ・スンウは18歳を迎えるまでバルセロナでのプレーを許されなかったのである。

 2016年1月に18歳となったイ・スンウは、1年半の空白期間を終えて、再びピッチに立った。今月11日に行われたU-18マジョルカ戦では、ハットトリックを達成してチームの勝利に貢献。徐々に輝きを取り戻し始めているようだ。

 謙虚な性格である韓国人FWは試合後に記念のためボールを持ち帰ることこそしなかったものの、『ムンド・デポルティボ』では「今週のカンテラーノ・ベストイレブン」に選出されており、「トップチーム定着が期待される選手」と評価されている。

 一時は自身とまったく関係ない状況に巻き込まれ、成長段階で思わぬブレーキをかけられたイ・スンウ。しかし、ユース世代最後の一年で才能を爆発させる機会は整っている。ユースリーグ(ユース年代のチャンピオンズリーグ)と、5月に控える母国開催のU-20ワールドカップだ。

 イ・スンウがその2大会で活躍すれば、トップチーム昇格も視野に入ってくる。少なくとも、プレシーズンで様子を見るためトップに帯同する可能性は高まるだろう。今の彼に、自身のプレーで周囲を納得させる舞台は用意されている。

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