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試合に水差すビデオ判定をモドリッチが酷評「私は好きではない」

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C・ロナウドの得点後、ビデオ判定のために試合が一時中断した

[12.15 クラブW杯準決勝 クラブ・アメリカ0-2R・マドリー 横浜]

 レアル・マドリーの1点リードで迎えた後半アディショナルタイム、MFハメス・ロドリゲスのスルーパスにオフサイドラインぎりぎりから飛び出したFWクリスティアーノ・ロナウドが右足でゴール左隅に流し込んだ。決勝進出を決定づける追加点。ハメスと抱き合って喜ぶC・ロナウドだが、エンリケ・カセレス主審はすぐには得点の合図を示さず、場内のビジョンには「ビデオ判定中」との表示が出た。

 FIFA主催大会で初めて試験的に導入されたビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)。前日14日の準決勝では初めてビデオ判定により鹿島にPKが与えられたが、今度はC・ロナウドにオフサイドがあったかどうかの“確認”のために試合が一時中断した。

 鹿島戦では主審がタッチライン横にあるモニターで実際にリプレー映像を見て判断を下したが、この日は無線での情報をもとにオフサイドがなかったことを確認し、数分後に得点を認めた。カセレス主審が自らボールをセンターサークル内にセットし、クラブ・アメリカのキックオフで試合は再開したが、流れは完全に途切れ、場内の雰囲気も水が差された。

 これに異を唱えたのがMFルカ・モドリッチだ。マン・オブ・ザ・マッチに選ばれた司令塔は記者会見でVARについて意見を求められ、「私は好きではない」と酷評した。「混乱を巻き起こすし、これが続いてほしいとは思わない。このシステムを導入したサッカーが好きではない。私は試合に集中したいし、自分たちのフットボールをしたい。いいシステムではないと思う」。実際にピッチ上でプレーしていた一人の選手から飛び出した辛辣なダメ出しだった。

 ジネディーヌ・ジダン監督も同様の質問を受けたが、「FIFAの方針がそうなら自分たちが慣れるしかない」と、“大人”の受け答え。「個人的な感想としては混乱が起こる気もする」と釘を刺したものの、「技術委員会が良いことをしたいと決めるなら、自分たちに決定権はない。慣れるしかないし、(判定が)すべてクリアになるのはいいことかもしれない」と理解も示した。

(取材・文 西山紘平)

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