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[MOM1966]札幌U-18DF濱大耀(3年)_守って、決めた!後輩のために勝利誓うトップ昇格CB

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北海道コンサドーレ札幌U-18CB濱大耀が相手の突破を阻止

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.16 高円宮杯プレミアリーグ参入戦1回戦 明徳義塾高 1-3 札幌U-18 呉市総合スポーツセンター多目的G]

 本人は自分自身のパフォーマンスについて満足していなかった。後半開始直後にCKのこぼれ球を押し込まれたシーンも自分がクリアできたと反省していた。

 だが、前への勢いを持って仕掛けてくる明徳義塾の攻撃を彼とCB小園悠馬が最終ラインで泥臭く跳ね返し続けたことは間違いなく勝因のひとつ。特にキャプテンマークを巻いた背番号3は相手の突破をスライディングタックルで仕留め、ロングボールは186cmの高さを活かして頭で完璧に跳ね返した。加えてゴールも決めたCB濱大耀については北海道コンサドーレ札幌U-18の川口卓哉監督も「守って、点も取った。予測だったり、狙いどころの判断スピードは速くなってきましたね」と評価していた。

 クラブユース選手権の活躍によってU-19日本代表にも選出された大型CB。「ディフェンスの時だけでなく、ドリブルから、パスから、シュートまで何でもできるようにやっていきたい」というDFは2-1で迎えた後半12分に貴重なゴールを決めた。自身が失点に絡んだ後で取り戻したいという思いを表現する一撃。CKの流れからFW菅大輝の折り返しを豪快なヘディングシュートで叩き込んだ。「高さはあるので、こだわりもって負けたくないという思いもあったので良かったです」。

 全国舞台での活躍によって年代別日本代表に招集されたDFは、後輩たちも「見てもらう」機会を増やしたいのだという。「(プレミアリーグから降格したことで)クラブユースとJユースくらいしか全国で戦う舞台がなくなってしまった。自分も代表に呼ばれたんですけど全国大会で見てもらったからというのがある」。だからこそ、何としてもプレミアリーグに上げて札幌U-18の選手を関係者たちやサポーターに見てもらいたいという思いがある。

 濱は今月6日にトップチーム昇格が決定。「進路が決まって嬉しい、ほっとする部分もあるんですけどキャプテンとして目標を達成するために忘れないといけない。結果だけが全てなんで自分のプレーとかどうこう言っていられない。気持ち良くトップチーム行けるように頑張ります」という注目DFが、札幌U-18の選手として最後の戦いとなるプレミアリーグ2回戦でチームを再び勝利へと導く。

(取材・文 吉田太郎)
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