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東京五輪世代の注目守護神、広島ユースGK大迫はMIP賞に。来年、個人、チームの目標に再挑戦

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[12.17 高円宮杯チャンピオンシップ 青森山田高 0-0(PK4-2)広島ユース 埼玉]

 東京五輪世代の注目守護神は110分間を無失点で切り抜けた。だが、栄冠には手が届かなかった。サンフレッチェ広島ユースはU-19日本代表GK大迫敬介(2年)が前半17分に抜け出した青森山田高MF嵯峨理久の右足シュートをワンハンドでストップ。その後も大声のコーチング、またハイボール、シュートへの対応と存在感あるプレーを続けた。

 U-19日本代表でライバル関係にある青森山田GK廣末陸が「相手のGKの方が存在感は大きかった」というパフォーマンス。印象的な活躍をした選手が表彰されるMIP賞に選出される活躍だった。だが、タイトルを獲得することはできず。また、押し込まれる時間帯もあっただけに、「跳ね返せる力があれば」と悔やしがっていた。

「この試合で個人としても、チームとしても、後悔はないですし、この1年間このチームで得てきたことを出せたんですけど結果がついて来なかった。何か足りなかったのだと思います」。押し込まれる時間帯がある中で跳ね返す力強さが足りなかったと感じている。また、PK戦では相手の廣末が1本を止めたのに対し、自身は止めることができず。紙一重のところで優勝へ導くことができなかった。

 今年はJユースカップでも準優勝。それだけに「今年、タイトルを取るチャンスがなかった訳ではないので、そういう場面で日本一取れなかったのは悔しい思いがある。この悔しい思いを来年一年間、チャンピオンシップだけでなく大きな大会が3つあるので今度は優勝できるように、悔しい思いを一日一日の練習にぶつけていって、今度はみんなで笑って終われるように取り組んでいきたい。苦しい戦いが多いと思うんですけど、そういう戦いの中で今年以上にハードワークして笑える試合が多くなるようにしたい」。

 大迫はクラブユース選手権、Jユースカップ、そしてプレミアリーグのチャンピオンシップへ向けて「3つとも取れるように」と意気込んだ。チームでの3冠獲得とともに、来年は年代別日本代表の守護神の座にもう一度挑戦する一年にもなる。今年はAFC U-19選手権直前の怪我で同大会に出場することができず。その中でU-19日本代表は初のアジア制覇を成し遂げた。悔しい思いは来年へのエネルギー。韓国で開催されるU-20W杯でゴールを守るために、個人としても成長、アピールを続ける。

(取材・文 吉田太郎)
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