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[プレミアリーグ参入戦]広島皆実は初のプレミア昇格ならず、藤井「この負けを活かせるように、選手権やりたい」

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[12.18 高円宮杯プレミアリーグ参入戦2回戦 福岡U-18 3-0 広島皆実高 広島広域公園第一球技場]

 プレミアリーグには届かなかった。広島皆実高はプリンスリーグ中国第9節から10試合連続不敗で2位。12年以来となるプレミアリーグ参入戦進出を果たすと、その初戦で東北王者のベガルタ仙台ユースを撃破した。そしえ同校にとって初となるプレミア参入を懸けたアビスパ福岡U-18戦。前半に決定機を逸した広島皆実は後半に突き離れて0-3で敗れた。

 注目エースMF藤井敦仁は「皆実高校はプレミアリーグに進んだことがない。チーム始まった時にプレミアリーグに行くというのが大きな目標のひとつだった。チームとしても目標は明確だったので悔しいですね」と唇を噛んだ。

 相手のファーストチャンスでPKを取られて失点。だが、長身CB河野秀汰やCB小林拓真、MF門廣大雅を中心にすぐに立て直し、いい形でのボール奪取から攻撃につなげていた。前半25分にはスルーパスで抜け出したFW藤原悠汰が決定機を迎えたほか、後半には藤井の豪快なドリブル突破や右SB有働周平主将の攻撃参加などから何度もPAまでボールを運んだ。

 そしてPAでボールを受けたFW安原修平やMF疋田優人が何とかゴールを破ろうとした。だが、福岡はPAまでボールを運ばせてくれてもそこでの挟み込みが速く、またDF陣の粘り強い守備もあって広島皆実は決定打を打たせてもらえない。藤井もドリブルとパスの使い分けが上手くいかなかったことを反省。「ブロックつくった相手にはドリ(ブル)で崩すっていうのを狙っていて、自分ドリで行けばスペースが空くし、そういうことも狙ってやったんですけど、相手の守りが堅かった。結構フリーになった時もあったんですけど、そこからの形とか、自分の技術とかまだまだだと思います」と無念の表情を見せた。

 プレミア昇格への挑戦は終了。切り替えて、この悔しさを選手権でぶつけるしかない。今年は、地元Vが期待された夏の全国高校総体も初戦でPK戦敗退。それだけに下級生時から主軸の藤井は「先輩たちが2年連続ベスト8という結果を残してくださったのに、自分たちは2回戦(初戦)敗退ということで悔しかったですし、その先輩たちでも選手権は初戦敗退ということで雰囲気も自分は去年出て感じているので還元して、先輩たちを越えられるように頑張っていきたい。この負けを活かせるように、選手権やりたい」。トップレベルの相手と2試合を戦うことができたのは好材料。全国でも上位にある実力を選手権で発揮するか。攻撃のサポートが少ないシーンや、やや単調になってしまった攻撃など、今大会出た課題を少しでも改善して、選手権で今度こそ、結果を残す。

(取材・文 吉田太郎)
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