beacon

“ライバル”スソの出来素晴らしく…本田圭佑はベンチで16年の戦いを終える

このエントリーをはてなブックマークに追加

ベンチで16年の戦いを終えた本田圭佑

[12.23 イタリア・スーパー杯 ユベントス-ミラン]

 日本代表FW本田圭佑の所属するミランは、カタールのドーハで行われたイタリア・スーパー杯でユベントスと対戦。1-1から突入したPK戦を4-3で制し、5年ぶり7回目の優勝を飾った。ただ本田はベンチ入りしたものの、出番は最後まで回ってこなかった。

 本田の置かれている現状が分かる試合になった。4-3-3のシステムを採用するミランでは、本田は両ウイングでの出場を目指すことになる。ただ現在、このポジションでは、MFスソとMFジャコモ・モナベントゥーラが起用されており、本田の出場機会は激減している。

 そしてこの日の試合では、1点ビハインドの前半38分にスソの鋭いクロスからボナベントゥーラが頭で流し込み、同点弾を記録。特に本田と同じ左利きで右FWに入り、本田と直接的なライバル関係にあるスソは、このプレー以外でも好クロスを連発。好機を演出し続けていた。

 ミランは中国資本との提携の遅れが、今冬の補強面にも影響を及ぼしていると言われる。そのため、保有選手の放出で資金をねん出しなければならず、その候補に本田も挙げられている。本田とミランの契約は来年6月まで。夏まで保有し続ければ、移籍金が発生しなくなるため、今冬の放出も十分に考えられる。

 16年ラストゲームで見せたライバルの対照的な輝き。ビンチェンツォ・モンテッラ監督は試合前日会見で本田について、「彼を指導できて嬉しい。彼はチームメートにとっての模範だよ」と話していたが、残念ながら序列を早急に変えることは難しいのかもしれない。


●欧州組完全ガイド
●セリエA2016-17特集

TOP