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ユース取材ライター陣たちが推薦する「選手権注目の11傑」vol.4

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久留米氏が推薦する尚志高MF神垣陸。写真協力=高校サッカー年鑑

特集企画「ユース取材ライター陣が推薦する『全国高校選手権注目の11傑』」

 ゲキサカでは開幕が近づいてきている第95回全国高校サッカー選手権の注目選手を大特集。「選手権注目の11傑」と題し、主にユース年代を取材、観戦する6氏に選手権注目の11選手を紹介してもらいます。

 第4回はユース取材陣以上と言えるほど現場観戦を続けている方に登場頂いた。サッカーのサポーター界には愛が突き抜けてしまった人は数多いが、サガン鳥栖のサポーターとして知られる久留米次郎氏( @sagankurume )もその一人。絶対的なサッカー愛の持ち主で、幼稚園児から大人まで年間数百試合を全国各地で観戦し、様々な知見を蓄えている。今回はそんな「観戦王」の久留米氏に高校選手権注目の11傑を選んで頂いた。

久留米次郎氏:「生で見たときのインパクトを重視して選手権の11傑を自分なりに選んでみました。フォーメーションは4-4-2をイメージしましたが、左SBはどうしても選びたい二人がいたので、かぶっています。隠れたキーマンは尚志のボランチです」

以下、久留米氏選出の11人
GK廣末陸(青森山田高)
「1年生の頃から先輩を呼び捨てにして大声で指示を出していた図太いメンタルが魅力のGK。飛び出しもクロス対応も思い切りが良くPK戦にも強い。右足から繰り出される低空パントキックは正確に味方まで届きカウンターの起点となる。FC東京内定」

DF高橋勇夢(駒澤大高)
「運動量が豊富で守備も堅実、攻守ともに穴がない右SBで、最大の魅力はセットプレーでの得点力。点で合わせるヘディングでゴールに流しこむ感覚はストライカー顔負け。混戦では不思議に彼の元にボールがこぼれてくる。そのゴールで何度もチームを救った頼れるキャプテン」

DF杉岡大暉(市立船橋高)
「頑健な身体を生かした競り合いの強さと1対1の対応力が光る世代屈指のCB。裏を取られそうになっても相手とボールの間に巧みに身体を入れて止めてしまう技を持つ。湘南内定」

DF小田逸稀(東福岡高)
「滞空時間の長いヘディングが一際目を引く左SB。ゴール感覚や身体能力の高さは鳥栖の下部組織にいた中学時代から光っていたが、高校入学後に1対1の守備力と右利きを生かしての攻撃参加を磨き、鹿島内定を勝ち取った」

DF村上哲(駒澤大高)
「左足から繰り出される多彩なキックが魅力の本格派の左SB。高さを生かすふわりとしたボールや、グイッと曲がってピンポイントで合わせるボールを蹴り分けアシストを量産。ミドルシュートやFKで自らゴールも奪える」

MF神垣陸(尚志高)
「ピッチのどこからでもゴールにつながる長いボールを出せるボランチ。空間を見る目とキック精度が素晴らしい。危険なスペースを察知して相手ボールをカットし、最終ラインのカバーもこなすなど守備センスも抜群」

MF鳥海芳樹(桐光学園高)
「細かくステップを刻むドリブルと狭い局面でもプレー精度が落ちない技術が持ち味のMF。ドリブルで仕掛けてパスをはたいての動き直しを繰り返すので、相手にとっては捕まえにくく実に厄介」

MF冨山大輔(関東一高)
「下級生の頃から華麗なターンや芸術的トラップで観衆を魅了したテクニシャン。キャプテンになってボランチを任された今年は守備面での負担が増えたが、機を見てのドリブル突破と豪快なミドル、繊細なスルーパスにはますます磨きがかかっている」

MF千葉東泰共(鵬学園高)
「星稜の全国大会連続出場を17で止めた鵬学園のキャプテン。小柄ながらもキープ力に秀で、寄せてくる相手の逆を取ってクルッと回転、空いたスペースへのロングキックで局面を打開する。その推進力と得点力は前線でも生きる」

FW加藤拓己(山梨学院高)
「怒り肩で五厘刈り、厳つい風貌が目を引くゴリゴリ系ストライカー。前線でのチェイスは迫力満点。相手に取って怖いところに入っていくパワフルな突進が持ち味だが、パスは意外と優しく繊細」

FW上田綺世(鹿島学園高)
「上手くて高くて強さもある万能型のFW。鋭い反転シュートに豪快なヘディング、裏への飛び出しなどゴールパターンは豊富。ここぞという場面で直接FKを決めてくる精神力と右足キックの正確さには凄みすら感じる」


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