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ユース取材ライター陣たちが推薦する「選手権注目の11傑」vol.5

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平野氏が注目する藤枝明誠高FW藤本一輝

特集企画「ユース取材ライター陣が推薦する『全国高校選手権注目の11傑』」

 ゲキサカでは開幕が近づいてきている第95回全国高校サッカー選手権の注目選手を大特集。「選手権注目の11傑」と題し、主にユース年代を取材、観戦する6氏に選手権注目の11選手を紹介してもらいます。第5回は今年、リオ五輪を現地取材(陸上競技、バドミントン等)した他、Jリーグ、年代別日本代表からユース、少年サッカー、自衛隊サッカーまで広く、深く取材活動を続けるスポーツライター・平野貴也氏による11名です。

平野貴也氏:「今季取材したチームの中から、各チーム1人を条件に選出させてもらいました。すでに多くの場で紹介されている来季のプロ入団内定選手と、選手権予選の注目選手11人で取り上げた選手は対象外としています。結果的に、必ずしもチームで1番目立つというタイプではない選手が多くなった印象ですが、それぞれの武器は十分に全国大会でも通用すると思います。全国大会でのプレーを楽しみにしています」

以下、平野氏選出の11選手
GK矢田貝壮貴(京都橘高)
「シュートストップの能力が高く、1年次から活躍して来た守護神。『鼓舞する声だけでなく戦術面の指示を出せるようになって、シュートの打たせ方も変わった』とコーチングの質も高めて来た」

DF齋藤日向(帝京長岡高)
「フットサル全国大会5度優勝の長岡ジュニアユース出身選手。足下の技術には定評がある。今夏、全日本ユース(U-18)フットサル大会を優勝した際には大会MVPに選出され、U-19フットサル日本代表候補入り」

DF鈴木友也(関東一高)
「昨季の全国高校総体4強にも貢献した、闘争心あふれるストッパー。強さと速さを兼備し、対人で跳ね返す力だけでなく、チームが窮地に陥った際のカバーリングの早さにも定評がある」

DF高橋勇夢(駒澤大高)
「CKから得点できるヘディングの強さが武器。キャプテンマークを巻き、攻守にわたって右サイドを疾走する。負傷を抱えて臨んだ前回大会は本領を発揮できなかった。今回は、フルパワーで暴れ回るに違いない」

MF田中雄大(桐光学園高)
「中盤でプレッシャーがかかっていそうでかかっていないスペースを見つけ出し、守備ラインからボールをピックアップしてターンから攻撃につなげる。小柄だが機動力がある、注目のチャンスメーカーだ」

MF池平直樹(岡山学芸館高)
「技術と戦術眼に優れたプレーメーカー。堅実なビルドアップを行うだけでなく、必殺のラストパスを繰り出して得点機会も演出する。2年生ながらチームの中心。プロ入りへの道を切り拓く活躍が期待される」

MF久保佳哉(富山一高)
「アンカーを助けながら攻撃にも出ていける、アタッカー。個性豊かなチームの中でバランスを取れる。Jリーグ新人王に輝いた井手口陽介(G大阪)のプレースタイルを参考にしているという、チームの大黒柱だ」

FW鳴海彰人(青森山田高)
「全国高校総体の得点王。ジュニア時代から得意としているパワーショットだけでなく、縦への抜け出し、横からのボールに対する飛び込みとフィニッシュの形を多く持つ。ロングボールの競り合いも強い」

FW加藤拓己(山梨学院高)
「大きな体が高く跳ぶ。競り合うために跳んだ相手の体を寄せ付けない、体の幅があり、制空権を渡さない。物怖じしないキャラクターも面白い2年生のストライカー。U-16日本代表の経験を経て成長を続けている」

FW藤本一輝(藤枝明誠高)
「得意のドリブルやコンビネーションで敵陣を突破し『前を向いた時の怖さは、誰にも負けない』と言い切る点取り屋。鳥栖U-15時代の僚友、藤川虎太朗(東福岡)に受けた刺激をプレーに還元し、飛躍を狙う」

執筆者紹介:平野貴也
1979年生まれ。東京都出身。専修大卒業後、スポーツナビで編集記者。当初は1か月のアルバイト契約だったが、最終的には社員となり計6年半居座った。2008年に独立し、フリーライターとして育成年代のサッカーを中心に取材。ゲキサカでは、2012年から全国自衛隊サッカーのレポートも始めた。「熱い試合」以外は興味なし
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