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[MOM1981]市立船橋MF齋藤凱也(2年)_10番の先輩のように、攻守でボールに絡み続け、気迫も示した70分間

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市立船橋高MF齋藤凱也

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.28 横山杯1st(トップ)決勝第1グループ第2節 鹿島学園高 0-1 市立船橋高 ジャーニィー土合グラウンドA面(人工芝)]

 向上心と危機感が身体を突き動かしている。1-0で勝った市立船橋高はMF齋藤凱也が中盤で存在感。ミスもあったが、献身的に動き直しながらボールに絡み続け、終盤の鹿島学園の迫力ある攻撃も身体を張って跳ね返し、活動量を持って走りきった。

 自身の課題だった自己表現する部分、そして活動量。その点について自身でリミッターを設定するのではなく、がむしゃらにやり切った70分間だった。波多秀吾コーチは「つけていかないといけないことが(言われて、自身に)響いてやるようになっている」と評価。変わろうとしているMFがこれまで出せていなかった部分を発揮して勝利に貢献した。

 齋藤は「2年生でAチームとか選手権メンバーで帯同している選手がいっぱいいる中で、自分の新チームでの立ち位置があるのかという危機感、焦りがある。今、自分には横山杯という環境があるのでそこでやっていく。まだまだやらないと自分は評価されないと思うので、コーチたちが思っている以上の、想像を超えていかないといけない」と決意を口にする。

 攻守でボールに絡み続けることでトップチームの中盤に食い込んでいく。現在市船の10番を背負うG大阪内定MF高宇洋は自身のプレーの指針となっている選手だ。「どんなところでも顔出して絡んでいけるし、誰よりも走るし、それ以外でも技術高くて失わない」。来年、目標とする先輩のように欠かせない存在になるため、コーチたちの想像を超えるような成長を遂げる。

(取材・文 吉田太郎)
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