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[横山杯]ハイレベルな守護神争い展開する実践学園のGK成田とGK水谷が完封リレー

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実践学園高のGK成田雄聖(左)とGK水谷優希が完封リレー

[12.29 横山杯1st(トップ)FINAL GAME 実践学園高 0-0(PK4-3)慶應義塾高 神栖市若松運動場]

 来季、3度目となる全国高校選手権出場などを目指す実践学園高には2人の実力派GKがいる。186cmの左利きGK成田雄聖(2年)と183cmのGK水谷優希(2年)だ。「横山杯 第17回全国ユース招待サッカー大会」決勝リーグ以降の4試合(3試合で無失点)はいずれも前後半の35分間ずつプレー。慶應義塾高とのFINAL GAMEでも2人はそれぞれ好守を見せて優勝に貢献した。

 先発した成田は相手のプレッシャーにも全く動じないほど、足元の技術に自信を持っている。慶應義塾の選手に距離を詰められても難なくパスを繋いで攻撃の起点となっていた。また、前半18分にはスルーパスを通されながらも至近距離からのシュートを反応良く足でストップ。「しっかり準備ができていたので、そこは自分が止めないといけないというところだった」と無失点で後半開始から出場の水谷にバトンを繋いだ。

 そしてセービングや前に出る勢いあるプレーを強みとしている水谷は相手のクロスを的確に処理し、スペースのボールにも対応。「成田くんがゼロ点で抑えてくれて、流れを崩したらダメだし、絶対にゼロで終わらないといけない」と意気込んでいたGKはこちらも無失点で35分間を終えると、0-0で突入したPK戦で6人目を止めて勝利の立て役者となった。

 ともに課題もあるが、サイズがあり、高いレベルの武器も持っている好守護神。互いのことについてどう感じているのかという問いに対して水谷は「いいライバルだと思っていて、自分が持っていない部分や、自分だけが持っている部分がある。そういう部分で練習を通して互いに成長できている部分がある」と語り、成田は「凄く良いライバル。(今年)1年間Tリーグ(T3優勝)とかを通して自分が出れなかった時期も自分の出ていた時期もあって、これからも自分が最高学年になって選手権やインターハイがある中で切磋琢磨して、相互がいい関係でやっていければいい」と口にした。

 目標はもちろん、ライバルを上回ってチームの守護神の座を勝ち取ること。成田は「今は前半後半で出ていたりするんですけど、関東予選やインターハイではいい関係で成長しつつも大事な試合では自分が出れるようにということを目標にやっていきたい」と力を込め、水谷は「今、後半からのスタートでまだ成田くんに先を越されていると思っているので。そういう部分で勝てるように頑張っていきたい」と誓った。来季の東京都のトーナメント戦3冠は共通の目標。それへ向かって切磋琢磨し、互いに成長を遂げ、チームを目標達成へ導くGKになる。

(取材・文 吉田太郎)
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