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市立船橋DF原、“岩崎封じ”の予習はバッチリ「止めるイメージはできている」

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夏冬の全国2冠に意気込みを示す市立船橋高(千葉)DF原輝綺(3年)

 U-19日本代表の一員としてアジア制覇に貢献。そして、アルビレックス新潟への加入内定が決まっている。今大会注目選手の一人となる市立船橋高(千葉)DF原輝綺(3年)が初戦の京都橘高(京都)戦に向けて意気込みを示した。

 10月に行われたAFC U-19選手権では市立船橋高で主にプレーするCBの位置ではなく、ボランチに入って攻守に躍動。中盤の底にとどまるのではなく、鋭い寄せで相手から自由を奪い、ボール奪取を繰り返しては攻撃へとつなげた。最終ラインに入る市立船橋では「CBは入れ替わられたら終わりなので、ボランチのときのような守備はあまりできないですね」と語りながらも、「でも状況によっては前に行ける部分もあるので、しっかり判断しながら自分の良さを出していきたい」と続けた。

「自分は元々目立つ選手ではないし、目立たないところで仕事をする選手。『これを見せよう』『すごいプレーをしてやろう』ということはないし、今までどおりチームの勝利が全てと思っているので、自分がやるべきことを整理して臨みたい」

 初戦で対戦する京都橘には、U-19日本代表でともにプレーするFW岩崎悠人(3年)が前線に構えている。「悠人と、全国で対戦することになったら面白いねという話をしていたけど、それが実現したのはビックリした」。そして、30日に行われた開会式前には岩崎と顔を合わせたようだが、「明日よろしくみたいに言ったら、『あんまバチバチせんといてや』と返されましたね」と多くは語らなかったようだ。

 京都橘の攻撃の核となる岩崎を封じることは重要なタスクとなり、原も十分なイメージを持って試合に臨もうとしている。「練習でも少し想定しながらやっているし、寝る前にイメージトレーニングもしてきた。試合に入ればまた違うだろうし、実際にできるかどうか分からないけど、止めるイメージはできている」。イメージはできている。あとは実際に止められるか、どうかだ――。

「スペースを与えるとかなり怖い選手なので、そこは杉岡(CBでコンビを組むDF杉岡大暉)とコミュニケーションを取りながら、スペースを消すなりして、2人でうまく対応したい」

 インターハイを制し、夏の王者として挑む選手権。「夏と冬で日本一になるのは自分たちにしか達成できない目標だし、イチフナの歴史の中でも最高の成績になると思う」と夏冬の全国2冠を達成するためにも、初戦・京都橘戦をいい形でモノにして勢いに乗りたいところだ。

(取材・文 折戸岳彦)

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