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カーンに憧れる守護神がビッグセーブ2発!! 東海大仰星GK宮本「自信を持って飛び出せている」

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チームを完封勝利に導いた東海大仰星高(大阪)GK宮本一郎(2年)

[1.3 全国高校選手権3回戦 東海大仰星2-0富山一 等々力]

 先制しながらも、幾度となく危機を迎えた。しかし、そこに立ちはだかったのが、東海大仰星高(大阪)GK宮本一郎(2年)だった。

 前半9分にMF新保隼人(3年)のゴールで先制した東海大仰星だったが、その後は富山一の粘り強い対応にも苦しみ、なかなか追加点を奪えない。すると、後半に入ると富山一に押し込まれる時間帯が続き、決定機を創出されてしまう。後半20分、MF久保佳哉(3年)に左サイドから中央に持ち込まれて左足の強烈なシュートを枠内に飛ばされる。だが、好反応を見せた宮本が横っ飛びのセーブで阻んで得点を許さなかった。

 さらにMF松井修二(3年)のPKでリードを2点差に広げて迎えた後半35分には、後方からのパスでPA内に進入してきたFW坪井清志郎(2年)にシュートまで持ち込まれるが、一気に距離を詰めた宮本がストップして、2-0の完封勝利に導いた。

 2度の決定機を阻止した宮本は「練習の成果がでました」と満足気に振り返る。「いろいろな形、いろいろな角度からシュートを打ってもらっているので、その成果が出た。(後半35分の飛び出しも)日頃から練習でやっているし、ハイボールを含めて自信を持って飛び出せています」。憧れのGKは元ドイツ代表のGKオリバー・カーンだという。「リアルタイムで見たことはないし、僕とはタイプが違いますが、にじみ出る闘争心がすごい。ああいうふうになりたいですね」。スタメンで下級生はFW藤山海星(2年)と2人だけ。しかし、闘争心をむき出しにしてゴールを守りたいと目を輝かせる。

 1月5日の準々決勝では前回大会王者の東福岡高(福岡)と対戦する。「相手はすごい組織的なチームで、僕の出番は増えると思う」と語りつつも、「でも、先輩たちがしっかり守ってくれるので、どんな内容でも無失点に抑えたい」と王者相手のシャットアウトを目指す。

(写真協力『高校サッカー年鑑』)

(取材・文 折戸岳彦)

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