beacon

東福岡連覇ならず!!「信じられない」東海大仰星が大金星!!

このエントリーをはてなブックマークに追加

東福岡を破った東海大仰星

[1.5 全国高校選手権準々決勝 東福岡0-1東海大仰星]

 第95回全国高校サッカー選手権の準々決勝が5日に行われ、等々力競技場の第1試合では連覇を目指す東福岡高(福岡)が東海大仰星(大阪)に0-1で敗れた。

 静かな前半となった。その中でも東福岡がボールポゼッションを高めながら、試合を進める。ただ前半13分にミドルレンジで浮き球を処理したMF高江麗央(3年=G大阪内定)の左足シュートはクロスバーを直撃。同26分のCKをDF小田逸稀(3年)が頭で合わせたシュートはGK宮本一郎(3年)の腕の中に収まった。

 しかし守備が相変わらず固い。初戦の東邦高戦の被シュート0本、3回戦の鹿児島城西戦も被シュート1本に抑えている鉄壁守備網はこの日も健在。後半7分にMF原田紘汰(3年)に打たれるまで、シュートを打たせなかった。

 ただし東海大仰星側から見ると、これは想定内だったのかもしれない。慌てず、落ち着いてゲームを進めると、徐々にゴール前でのチャンスが生まれてくる。そして後半26分、ついにその時は来た。左サイドからのCKからゴール前の混戦を作ると、DF吉田純平(3年)が押し込む。スタジアムは一瞬の静寂から大歓声に包まれた。

 まさかの展開を強いられることになった王者・東福岡。しかし焦りからか、なかなかボールが繋がらなくなる。逆に前がかりとなったところを東海大仰星にカウンターを受けるなど、思うように試合が進められなくなる。試合はスコアが動かないまま終了。97年度、98年度以来の選手権2連覇を目指した東福岡だが、その挑戦は8強で潰えた。

 東海大仰星の中務雅之監督は「良く戦い抜いてくれた」とイレブンを称え、キャプテンのMF松井修二(3年)は「信じられない。一人ひとりが最後まで諦めないで戦い抜いた」と胸を張った。

(取材・文 児玉幸洋)
▼関連リンク
【特設】高校選手権2016
連載:高校マン・オブ・ザ・マッチ2016

TOP