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[MOM2033]佐野日大DF梅澤崚(3年)_スーパーゴールに続いて今度は無失点チームの守り破る殊勲弾!

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後半26分、佐野日大高DF梅澤崚(右)が同点ゴール

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.5 全国高校選手権準々決勝 佐野日大高2-1駒澤大高 フクアリ]

 東京都予選から通して全6試合無失点だった駒澤大高ゴールを初めて破ったのは佐野日大高の左ウイングバックをDF梅澤崚(3年)だった。

 先制された4分後の後半26分、佐野日大は自陣右サイドからのFKをFW野澤陸(3年)とMF飯淵玲偉(3年)が頭で繋ぐ。そして左中間のスペースへ落ちたボールに背番号3が鋭く反応。DFよりも速くボールへ到達した梅澤は狭いニアサイドへ左足ダイレクトシュートを決めた。

「蹴る前に野澤が『折り返す』と言ってくれて。中で待っていたら野澤と飯淵が競ってくれたので良い形で入れたと思います。相手がセットプレー得意だと分かっていて、相手の得意なセットプレーで自分たちが得点取れたのは良いダメージ与えられたと思います。あの瞬間、絶対に(この試合)行けると思いました」

 梅澤の正確かつ威力のある左足はセットプレーでも脅威に。そして中盤左サイドから一気に前線へと駆け上がる走力も魅力だ。3回戦の一条高戦では左足ダイレクトのドライブシュートを決めて話題に。「友達に凄いなと言われました。まぐれだったんですけど……」と振り返るスーパーゴールに続いてこの日は鉄壁の守備を誇る駒大高からゴールを奪った。

 この日は後半にゴールライン上でのスーパークリアでチームを救った一方、失点シーンでは相手MF米田泰盛に寄せきれずにファインショットを決められてしまった。だが、それを自ら取り戻し、チームを勢い付けた。相手をゼロに抑えることよりも「自分はゴール決める方が嬉しいですね」と素直に言い切る梅澤。“DF登録のアタッカー”が「あのポジションは守備もちゃんとみんなで連係して止めて、そこから攻撃参加して決めるので両方に貢献できる」という左ウイングバックの位置から前線へと駆け上がり、またチームを勢いづけるようなゴールを奪う。

(取材・文 吉田太郎)
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