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偉大な先人たちを超えて…青森山田MF高橋「自分が10番として初優勝させられるように」

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青森山田高のMF高橋壱晟は「自分の武器」である得点を量産

[1.5 全国高校選手権準々決勝 正智深谷1-3青森山田 等々力]

 2回戦、3回戦と先制点で青森山田高(青森)の勝利に貢献してきたMF高橋壱晟(3年、千葉内定)が、準々決勝の正智深谷高(埼玉)戦では先制アシストを記録した。

 前半13分、MF郷家友太(2年)がスペースへ入れたスローインを、右サイドに流れた高橋がクロスを送る。「中に2枚いたのが見えたので、どっちかに合えば」(高橋)。ファーサイドのFW鳴海彰人(3年)が、胸トラップから左足で押し込み、青森山田が3試合連続で先手をとった。

 そして、「大事だった」という2点目は、高橋自らが奪う。後半13分、郷家のロングスローから、DF三国スティビアエブス(3年)がニアサイドで逸らすと、逆サイドの高橋が右足で合わせた。「ロングスローの練習をしているので、練習通りできたと思います」これで鳴海に続いて3試合連続でのゴール。「点を取ることが自分の武器」と胸を張った高橋は、青森山田の選手権歴代最多得点記録を「7」に更新した。

 この試合では、1得点1アシスト。それでも高橋は「自分たちのサッカーを貫けなかった」、「自分でボールを落ち着かせることができれば」と反省しきりだ。

 高橋は今季から背番号10を担う。青森山田の10番は、MF神谷優太(湘南)、MF柴崎岳(鹿島)らが背負ってきた番号だ。「いままでいろいろな10番がいましたけど、その選手たちがいても選手権の優勝は獲れていないので、自分が10番として初優勝させられるように、チームに貢献できたら」。青森山田にとって悲願となる、優勝だけを見据える。

 明日7日に行われる準決勝の舞台は、埼玉スタジアム。先月17日に同スタジアムで行われた高円宮杯チャンピオンシップでは、広島ユースをPK戦の末に下して“高校年代日本一”に輝いている。「チャンピオンシップも埼スタで勝てて、縁起がいいと思うので。去年の経験も自分たちにあるので、絶対に勝ちたいです」。昨年の選手権では準決勝で敗退。果たせなかった日本一を、つかみにいく。

(写真協力『高校サッカー年鑑』)

(取材・文 奥山典幸)
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