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“何もできなかった”3年前…浦和復帰のMF矢島「試合に出るために戻ってきた」

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3年ぶりに浦和レッズに復帰したMF矢島慎也

 3年ぶりに古巣へと戻ってきた。15年から2年間、ファジアーノ岡山に期限付き移籍していたMF矢島慎也は、「試合に出ることすら厳しいクラブに身を置いていると思っている。けど、試合に出るためにここに戻ってきた」と決意を固めて浦和レッズに復帰した。

 3年前の14年、浦和に在籍していた矢島だったが、リーグ戦での出場機会はなく、「何もできなかった」と振り返る。しかし、期限付き移籍した岡山では初年度から主軸を担うと、2年目となった昨季は背番号10を背負い、チームを初のプレーオフ出場へと導いた。岡山では主にボランチでプレーしており、「ボランチとしての手応えを感じているので、そこで勝負したい気持ちはある」と語りつつも、「ただ、シャドーもできるのが自分の良さだと思っているので、そこで出させてもらう機会があれば、シャドーで結果を残さないといけない」とあくまで試合に出場することが第一だとした。

 岡山での2年間、そしてリオデジャネイロ五輪代表として多くのことを経験し、着実な成長を遂げてきた。それは自身も実感している。「岡山では守備の部分で学んだことが多いし、プロサッカー選手として、2年間で大きく成長できた。それと、(五輪のアジア)最終予選を経験したことで、メンタル的にも成長できたと思う」。

 現在も各ポジションに日本代表クラスが顔を並べる浦和で、出場機会をつかむのは容易ではないが、「今年に懸ける思いは強い。厳しい競争に勝つためにも、一日一日を大切にしていきたい」と力強く語る。下部組織出身者として、お世話になった人たちに恩を返すためにも、浦和のユニフォームを着てピッチに立って躍動する姿を見せたいところだ。

(取材・文 折戸岳彦)

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