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“群馬→大宮ライン”の先輩・江坂超えを誓う瀬川、目標は「2ケタ得点」

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大宮アルディージャに加入したMF瀬川祐輔

 プロ2年目で初のJ1の舞台に挑む。J2群馬から完全移籍で大宮アルディージャに加入したMF瀬川祐輔は「大宮がJ1で優勝できるように、個人としても数字を残して貢献したい」と決意を表明した。

 “先輩”の背中を追うように群馬から大宮へ渡った。「江坂くんがレールを敷いてくれましたね」と冗談交じりに笑った明治大出身の瀬川はルーキーイヤーの昨季、群馬で42試合に出場し、13得点を記録。1年前、同じく群馬から大宮に移籍したFW江坂任もまた、流通経済大から群馬に入団した15年に42試合13得点というまったく同じ成績を残し、1年でJ1への“挑戦権”を得た。道しるべとなった江坂の存在について「意識せざるを得ない」というのは偽らざる本音だろう。

「(昨季の)ゴール数も同じで、ザスパのときは意識して試合に出ていた。できれば(得点を)超えたかったけど、13ゴールで終わった。移籍は(江坂)任くん効果もあると思うけど、しっかりJ2で結果を残せたことは自分としても評価してもいいのかなと思っている」

 昨季のJ2では課題を克服しながら1年間を戦い抜き、「動き出しとボールをもらう前後の判断」の部分には自分自身、成長を実感している。「開幕スタメンを取って、そこからレギュラーに定着できるように。ゴール数は2ケタ得点ができればいいかなと思っています」。江坂の大宮1年目は31試合8得点。堂々と“江坂超え”を誓った。

 新本拠地となるNACK5スタジアム大宮は「インカレのときに負けている」と、明治大4年時の全日本大学選手権準決勝で関西学院大に敗れた苦い思い出もある。「芝に滑った。チャンスもつくれずに終わった。少し嫌なイメージはあります」と苦笑いを浮かべながらも、「いい思い出に塗り替えられれば」と、新天地での活躍を誓った。背番号は44番に決定。「ゾロ目で見栄えもいい。アルディージャの44番といったら瀬川だと思ってもらえるようになりたい」と声を弾ませた。

(取材・文 佐藤亜希子)

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