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日体大から横浜FM加入のDF高野、コーチ就任の恩師に「一味違う自分を見せつける」

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日本体育大から横浜FMに新加入したDF高野遼

 恩師との再会に少なからぬ縁も感じている。日本体育大から横浜F・マリノスに新加入したDF高野遼は横浜FMの下部組織出身ながらトップチーム昇格を果たせず、大学に進学。「ユースから上がれなくて、4年後、絶対に戻ってくる気持ちでいた。常にマリノスのことは頭に入っていた」と、4年越しで夢を実現させた。

 15年は湘南の特別指定選手として、昨季は横浜FMの特別指定選手として、カップ戦に計4試合出場。「去年は特別指定選手として大学との掛け持ちだった。正式に入団できてホッとした気持ちもあるし、トリコロールの一員になれてうれしい。ポジション争いは激しいけど、チャレンジャー精神で臨みたい」と、決意を新たにしている。

 左サイドバックのポジションにはDF下平匠、新戦力のDF山中亮輔とライバルは多い。特に山中に対しては「テレビで代表戦を見た印象では攻撃的で、パワフルで、自分と似たタイプかなと思う」と意識するところがあるようで、「お手本であり、いいライバル。自分に失うものはないので、全力で頑張りたい」と意気込んだ。

 心強い存在もいる。横浜FMは今季より松橋力蔵氏がトップチームのヘッドコーチに就任。昨季までユースの監督を務めていた松橋氏は、高野がユースに在籍していた10~12年に指導を受けた恩師でもある。

「尊敬している指導者だし、また一緒にやれてうれしい」。そう再会を喜ぶ高野は自身の特長として「クロスやスピードを生かしたランニングで攻撃に厚みを加えるプレー」を挙げるが、「クロスはユースのときは苦手だった」と苦笑い。「この4年間で(クロスの)精度は上がったと思うし、ユースのときとは一味違った自分になっていると思う。それをリキさん(松橋氏)に見せつける気持ちでやっていきたい」と力強かった。

(取材・文 西山紘平)

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