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「シンプルにプレーしろ」大先輩イブラヒモビッチがデビューの若手にかけた言葉

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トップチームデビューを飾ったマンチェスター・ユナイテッドDFアクセル・トゥアンゼベ

 マンチェスター・ユナイテッドのDFアクセル・トゥアンゼベは、チームが4-0で勝利を飾った29日のFA杯4回戦のウィガンとの試合で、トップチームでの公式戦デビューを飾った。69分にDFティモシー・フォス・メンサーとの交代でピッチに投入される直前、若手DFは大先輩となるFWズラタン・イブラヒモビッチから声をかけられていたようだ。

 オールド・トラフォードで行われたこの試合で、トゥアンゼベとイブラヒモビッチはともにベンチスタートとなった。チームが序盤からリードを広げる中、ジョゼ・モウリーニョ監督は60分を過ぎたあたりでウォーミングアップをしていた19歳のトゥアンゼベを呼んだ。なかなかプレーが切れず、タッチライン際で交代のときを待っていたトゥアンゼベだったが、そのときに背後のベンチから大先輩の声が聞こえたという。

「ぼくがタッチラインにいたとき、『シンプルにプレーしろ、シンプルに!』というズラタンの声が聞こえたんだ。だからぼくは彼のアドバイスに従ってプレーしようと考えながら待ち望んだ瞬間を待っていた。ついにその瞬間を迎えることができたよ」と、トゥアンゼベはチーム公式チャンネルに話した。

また、この試合でユナイテッドでの公式戦デビューを飾ったトゥアンゼベは以下のようにその喜びを語った。

「信じられなかった。小さいころからずっと追ってきた夢がついに現実のものとなったんだよ。天にも昇るような気持ちで、まだ震えているよ! まだ信じられないけど、自分と自分の家族にとって素晴らしい瞬間となった。とても誇らしいよ」

「でも試合は終わったし、練習場に戻ってアピールを続ける日々に戻る。23歳以下のリザーブチームでプレーすることになっても、そこで全力を尽くすだけだ。再びトップチームでの出番を得られるよう、向上心を欠かさず、トレーニングに励むのみだよ」

 少年時代からの夢をかなえたトゥアンゼベだが、喜びに浸りながらも次を見据えて決意を新たにしている。デビューを飾った若手の多くがトップチームに定着できず、チームを去っていくマンチェスター・ユナイテッド。デビュー間もない選手がワールドクラスの選手との競争を強いられてしまうのはビッグクラブの宿命ではあるが、トゥアンゼベには今後も大先輩からの言葉を忘れることなく、地道にアピールを続けてほしいものだ。

 なお、この試合では後半途中にGKセルヒオ・ロメロに代わって投入されたGKジョエル・ペレイラも、マンチェスター・ユナイテッドでの公式戦初出場を飾っている。


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