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「外国人にも負けない身体を」得点王2冠のFW鳴海は強さを増してU-18Jリーグ選抜戦、欧州での戦いへ

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 第95回全国高校選手権の優秀選手を中心に構成される日本高校選抜は、今月17日に日産スタジアムで開催されるNEXT GENERATION MATCHでU-18Jリーグ選抜と対戦する。16年の日本クラブユース選手権とJユースカップで優勝したFC東京U-18のDF岡庭愁人とDF坂口祥尉、U-18日本代表のDF橋岡大樹(浦和ユース)やDF中川創(柏U-18)、GK大迫敬介(広島ユース)らが守るU-18Jユース選抜のゴールを日本高校選抜はこじ開けられるか。

 日本高校選抜の注目は全国高校総体と全国高校選手権でいずれも得点王を獲得するなど、大舞台で結果を残してきたFW鳴海彰人(青森山田高3年)だ。多少厳しい状況でボールを受けても強靭な肉体でこれを収め、一瞬の抜け出しからゴールを連発するストライカー。日本高校選抜でもエースストライカーとして注目、期待されている。

 今回の選考合宿期間中、黒田剛監督(青森山田高)は選手権時よりも上半身、下半身ともに明らかに一回り大きくなって参加した鳴海のウェート面を厳しく指摘。選手権期間中もコンディションを維持させるために毎朝走らせていたというだけに、現状を不安視していた。

 だが、本人によると、それは筋力トレーニングによるものなのだという。1月に青森山田のイングランド遠征で欧州のプロ予備軍とも言える選手たちの胸板の厚さなどを目の当たりにした。国内ではフィジカル面で優位に立っている青森山田の選手たちでも海外では見劣りしていただけに、「自分、最終的に外国でサッカーしたいと思っているんで、外国人にも負けない身体を作りたいなと思って」という鳴海は、地元・北海道に帰省中も2日に一度はジムに通い、ジョギングと筋力トレーニングを反復。ウェートはベストに近い73kgを維持しながら、より力強い肉体を作ろうとしている。

 6日に行われた桐蔭横浜大との練習試合では相手DFの背後へ抜け出しているものの、周囲との呼吸が合わずに無得点。それでも大学生との対人プレーについて「全然(身体で)ガードできます」と手応えを口にしていた。日本高校選抜でも青森山田でのプレー同様にゴールにこだわるだけ。「FWとして点数取ることが仕事なので、点数取ってチームを勝たせるだけですね」。“外国人選手にも負けない”強靭な肉体を作り上げて、U-18Jリーグ選抜や海外の強豪からゴールを奪う。

(取材・文 吉田太郎)
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