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DAZN、ドコモとの提携でモバイル視聴増に期待 村井チェアマンは「カメラワーク楽しみ」とJ開幕を心待ち

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新サービス「DAZN for docomo」の発表会が行われた

 今季よりJリーグを放送するスポーツのライブストリーミングサービス『DAZN(ダ・ゾーン)』を提供するパフォーム社と株式会社NTTドコモが提携し、新サービス「DAZN for docomo」を立ち上げる。8日、都内で新サービス発表会が行われ、ドコモ代表取締役社長の吉澤和弘氏、パフォーム社CEOのジェームズ・ラシュトン氏が出席した。

 ドコモとDAZNによる新サービス「DAZN for docomo」は15日から提供が開始される。DAZNは月額1750円だが、ドコモ加入者は月額980円に減額。ドコモが提供する映画・ドラマ・アニメ・音楽が見放題の映像配信サービス『dTV』とセットで利用すると、月額料金の合計額から200円引きとなり、月額1280円で利用可能。ドコモの携帯電話料金と合算して支払えるという。

 ドコモの吉澤社長は「いつでもどこでも何回でも気軽に利用できること、料金の訴求をして、早急に一つの大台である100万契約には持っていきたい」と目標を語った。パフォーム社のラシュトンCEOは「このような形でパートナーシップを結ぶことができること、ドコモと一緒にスポーツの質、人気を高めることができることをうれしく思っている」と、新サービスのローンチを喜んだ。

 DAZNが昨年8月に日本でサービスを開始してから約半年。ラシュトンCEOは「毎月、視聴者の数が300%ずつ増えている」と、日本での浸透ぶりに手応えを語り、日本のユーザーの特徴について「週平均視聴時間は6.7時間で、世界平均の5.2時間より大幅に長い」と指摘。その視聴の71%はテレビなどのリビングルームデバイスからとなっており、「ドコモとの提携によってモバイル視聴がもっと増えるだろう」と、今後の展望を語った。

 会見後のトークセッションには元日本代表MFで解説者の北澤豪氏、Jリーグチェアマンの村井満氏らが出席。新サービスについて北澤氏は「子供でも入れる価格帯。一つの契約で2つのデバイスで見られるから、親が契約したら子供も見られる。サッカーの試合を見ることで(プレーの)レベルが上がることにつながると思う」と、加入を呼びかけた。

 今季のJリーグ放送はJ1の全試合でスーパースローカメラを導入。カメラ数も従来の6台から9台に増設し、より一層、スタジアムの臨場感が味わえる中継となるという。村井チェアマンは「J1は9個のカメラを入れる。細かなテクニックを表現する中継や、表情を近いところから抜いていくカメラワークを楽しみにしている」と、今月25日のJリーグ開幕を心待ちにしていた。

(取材・文 佐藤亜希子)

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