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DAZN上陸から半年…CEOは「期待どおり」と満足、映像の乱れは「早急に改善していく」

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ドコモ代表取締役社長の吉澤和弘氏とパフォーム社CEOのジェームズ・ラシュトン氏が会見に出席した

 今季よりJリーグを放送するスポーツのライブストリーミングサービス『DAZN(ダ・ゾーン)』を提供するパフォーム社と株式会社NTTドコモが提携し、15日から新サービス「DAZN for docomo」の提供をスタートする。8日、都内で新サービス発表会が行われ、ドコモ代表取締役社長の吉澤和弘氏、パフォーム社CEOのジェームズ・ラシュトン氏が出席した。

 スカパーからダ・ゾーンへ。サッカーファンにとって大きな転換期となる2017年のJリーグ開幕を目前に、DAZN加入者が急増中だ。これに伴い、通信状態が悪く、映像が途切れるといったユーザーの声も聞こえてきている。パフォーム社のラシュトンCEOは「いくつかのデバイスで問題があることは分かっている。デバイス側の問題だったり、我々の開発の問題だったりする。早急に改善をしていく予定だ」と、回線状況の改善に努める考えを示した。

 昨年8月のDAZN“日本上陸”から約半年が経過した。ラシュトンCEOは「加入者の数字は提示できない」としながらも、日本マーケットに対する感触については「期待したとおりになった。今の加入者の成長に満足している」と胸を張り、好調な推移を喜んだ。「事前の調査がうまくいった。我々は長期的なビジネスモデルを考えている。短期的ではなく、5~7年をかけてビジネスを大きくしていく」。Jリーグとの契約やパートナーシップの締結を経て、今後も長期的な展開を予定している。

「Jリーグとの10年の契約を経て、これまでの地上波、BS放送などスポーツの放送局と同じところを目指す。10万人単位ではなく、100万人単位を目指している。今日明日の話ではなく、長期的なビジョンを持っている」

 ドイツやスイス、オーストリアでもサービスを提供しているが、欧州では9.99ユーロ(約1200円)に価格を設定している。新サービス「DAZN for docomo」ではドコモ加入者が月額980円で利用可能になるが、通常のDAZNは月額1750円。ラシュトンCEOは「充実したラインナップに対して1750円という価格が魅力的だという思いは変わらない。DAZN自体もドコモに合わせて価格を下げるということは考えていない」と話した。

(取材・文 佐藤亜希子)

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