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自ら希望した決意の10番、齋藤学「今度は自分がみんなの助けに」

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MF齋藤学は自ら希望し、背番号を10番に変更した

[2.9 練習試合 横浜FM2-4FC東京 シーガイア]

 横浜F・マリノスの新10番としてMF齋藤学がピッチに立った。2日前の練習試合・大宮戦には練習生として11番のユニフォームを着て出場していたが、前日8日に契約更新を発表。背番号もエースナンバーの「10」に変更となった。

「俊さん(中村俊輔)が付けていた番号で、重みのある番号。その価値を自分がまた高めていければ。でも、ピッチでやることは変わらない。10番を付けたからといって上手くなるわけではないし、自分のプレーをするだけ」

 左サイドハーフで先発すると、前半10分、縦パスにFW伊藤翔が競ったこぼれ球を自らフィニッシュ。これはクロスバーを越えたが、同30分にはDFミロシュ・デゲネクからのロングフィードに反応し、左クロスで伊藤のヘディングシュートを演出した。

「(7日の)大宮戦よりチャンスをつくれたし、サイドに入ってからクロスのときの中の枚数も増えている。大宮戦よりポゼッションもできたし、ポジティブに捉えている」。明日10日で打ち上げとなる宮崎キャンプで、開幕に向けた手応えをつかむことはできた。

 前日8日、自身のFacebookページでは、自ら背番号10を希望したことを明かしていた。「マリノスの10番は偉大な人たちが付けてきた。そういう人たちの中に加わることで自分にプレッシャーをかけたい。より自分が成長するためにやっていきたい」と、強い決意を込めた番号変更だった。

「今まで近くで10番が自分の助けになっていた。今度は自分がみんなの助けになれば。そういう選手になりたい」。今オフには欧州移籍を模索したが、実現せず、2月に入ってからの契約締結となった。「様々な方々に多大な迷惑をかけた中で、快く迎え入れてくれたマリノスに、チームメイトに感謝します」。そうFacebookにつづった思いをピッチの上で表現していく。

(取材・文 西山紘平)

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