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「レギュラー争いは激しい」FC東京DF室屋成が決勝アシストでアピール

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右サイドを駆け上がり、決勝点をアシストしたDF室屋成

[2.9 練習試合 横浜FM2-4FC東京 シーガイア]

 90分間を通して上下動を繰り返した。FC東京のDF室屋成は右サイドバックでフル出場。前半から積極的なオーバーラップを見せ、ゴール前にクロスを供給すると、2-2の後半28分には右サイドをえぐってMF内田宅哉の勝ち越しゴールをアシストした。

「ドリブルして中とのタイミングをうまく合わせられた。アシストはできたけど、もう少しクロスの部分は修正が必要。もう少しタイミングよく上がれれば」

 そう貪欲に語る21歳は、守備では横浜FMのMF齋藤学とマッチアップ。「Jリーグの中でもトップの選手。A代表にも選ばれているし、だれもが認めている選手。モチベーションになったし、苦しめられたけど、いい勉強になった」と、互角に渡り合った。

 FW大久保嘉人、MF高萩洋次郎、DF太田宏介、GK林彰洋ら大型補強に成功したFC東京。前日8日に行われたFCソウルとの練習試合に出場した主力の多くは欠場したが、虎視眈々とスタメンを狙うメンバーが奮闘し、逆転勝ちした。これで練習試合は無傷の5連勝。「レギュラー争いは激しいし、みんなが試合に出たい気持ちでプレーしている。チーム全体が良くなっていると思う」と、チーム内の争いは熾烈を極めている。

 昨年は明治大に在籍したまま、サッカー部を退部し、FC東京とプロ契約を締結。負傷からのスタートとなったが、夏にはリオデジャネイロ五輪にも出場し、J1では計12試合に出場した。背番号も「2」に変更となり、迎えるプロ2シーズン目。「もうアンダーカテゴリーはないし、あとはA代表を目指してやっていくしかない」。そのためにもまずはクラブで定位置をつかむこと。「たくさんの選手が入ってきた中で、試合に出ることに意味があるし、それが一番の成長につながると思う」と意気込んだ。

(取材・文 西山紘平)

●2017シーズンJリーグ全クラブ練習試合

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