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[MOM2050]鹿児島城西FW津留優晴(2年)_大迫も背負った「9」が決勝点。どの試合でも「必ず取る」

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後半4分、鹿児島城西高はFW津留優晴が勝ち越しゴール

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[2.10 九州新人大会予選リーグ第1節 龍谷高 1-3 鹿児島城西高 佐賀県総合運動場陸上競技場]

 OBの日本代表FW大迫勇也(現ケルン)もかつて背負った「9」が決勝ゴールを決めた。鹿児島城西高は1-1の後半4分、左CKをCB多持翔真(2年)が頭で折り返すと、これをゲーム主将のFW津留優晴(2年)が右足で決めて勝ち越した。

「試合前の練習でもセットプレーの練習を何回かして自分たちでも考えてやっていたので狙い通りにできたと思います。あれも狙い通りにしっかりと枠に入れることができたので、それが点に繋がって良かった」

 決勝ゴールのシーンに加えて背番号9は前線、サイドでボールの収まりどころとなった。そして守備面においても貢献度大。前線からアグレッシブにボールを追い回して相手DFに自由に縦パスを蹴らせなかった。この「蹴らせない」守備によって中盤にもボールを入れさせず、龍谷高の攻撃の精度を欠かせることに成功。攻守両面において勝利に貢献した。

 津留にはFWとしてのこだわりがある。「1試合で必ず点数を取ることを目標にしています」。高校入学後は当初SBを務めていたが、昨年の総体でFWにコンバート。その後右足首の骨折で2か月間離脱も経験したが、選手権予選開幕直前に復帰し、神村学園高とのライバル対決となった決勝では決勝点を決めて「3年生ともっとサッカーをしたかった。自分もこの大会が最後だという気持ちで自分も活躍したいと思っていたので、3年生と同じ気持ちでやりました」という思いを結果に結びつけた。

 それでも全国では力不足を痛感。「何もできなくて終わりました」。3回戦で敗れた東福岡高の選手たちとの身体の太さや厚さの違いを感じた。チームの取り組みということもあって、現在は朝、昼、晩の3食で各どんぶり3杯を食べ切るなど筋トレも含めて肉体面の改善に取り組んでいる。そして、自分の武器であるゴール前での動き出しの部分をもっと磨いてどんな相手でもゴールを奪い続けること。チームメートであるCB生駒仁のように、年代別日本代表入りへの強い思いも持つFWが今大会、そして今後の公式戦でも毎試合ゴールを決めてアピールする。

(取材・文 吉田太郎)

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