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サイド切り裂き得点演出も…柏MF伊東、決定機逸に「最低でも1点は取りたかった」

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先制点をお膳立てした柏レイソルMF伊東純也

[2.11 PSM 柏2-0千葉 柏]

 自慢のスピードでサイドを切り裂いた。スコアレスのまま進んだ試合となったが、後半15分に先制点を演出したのは柏レイソルMF伊東純也だった。

 序盤こそ千葉に押し込まれる時間帯が続いた柏だが、徐々に盛り返してくる。千葉は最終ラインを高い位置に設定してくるため、裏には広大なスペースが生まれており、伊東も「最初から裏は意識していた」と振り返る。しかし、「前半は狙い過ぎてオフサイドになることが多かった」ため、なかなか好機を生み出せなかった。

 だが、後半に入ると「相手が落ちてきたこともあって狙いやすくなったし、『あとはタイミングだけ』という指示だったので、そこは意識していた」とゴールに迫る場面を創出し、伊東自身も好機を迎えた。後半7分には最終ラインの裏に抜け出してPA内に進入したものの、シュートはGK山本海人にストップされ、こぼれ球に反応して放ったシュートも相手選手にブロックされる。さらに同14分には左サイドのDF輪湖直樹のクロスから決定的なヘディングシュートを放つが、ボールはゴール右に外れてしまった。

 好機を逸したものの、後半15分に自慢のスピードで魅せる。右サイドでボールを受けると、「ディエゴ(・オリヴェイラ)に預けようとしたけど、前が空いていて1対1だったので仕掛けた」と寄せてきたDF西野貴治を一気の加速で置き去りに。低い弾道のクロスは飛び込んだFWハモン・ロペスには合わなかったが、流れたボールを拾ったFWクリスティアーノが豪快に左足でネットを揺らして先制点が生まれた。

「ハモンに出したけど、クリスが決めてくれて良かった」と白い歯を見せつつも、「チャンスは皆にもあったし、自分にもあった。3点くらい取るチャンスはあったと思うので、最低でも1点は取りたかったし、そこを決めればもっと楽な試合になった」と課題を挙げ、表情を引き締めた。

(取材・文 折戸岳彦)
●2016シーズンJリーグ全クラブ練習試合

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