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[デンチャレ]磐田内定FW中野誠也が2発!全日本は九州に4発勝利で白星発進

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[2.17 第31回デンソーカップチャレンジサッカー刈谷大会 全日本選抜4-0九州選抜 刈谷]

 大学の地域選抜対抗戦である第31回デンソーカップチャレンジサッカー刈谷大会が17日に開幕した。第1試合では今夏にユニバーシアード競技大会を控える全日本大学選抜が九州選抜と対戦。磐田内定FW中野誠也(筑波大3年=磐田U-18)の2得点などで、全日本が4-0で勝利。初戦を白星で飾った。

 全日本は、昨年度大会の反省を胸にそれぞれがプレーした。前回大会は1回戦で北海道・東北選抜に3-3(PK4-5)で敗戦。それも3-0の後半34分から3失点し、追いつかれた末のものだった。これにより選手たちのなかには「最後の最後まで、90分経つまで試合はわからない」と強く刻まれた。この日は後半31分までに4点リードを奪ったが、最後まで緩むことなく戦いきった。

 開始3分から立て続けにセットプレーでチャンスを得たのは九州。しかし得点にはつなげず。その後は全日本がボールを保持して試合を進める。開始10分には2列目右へ入ったFW山口一真(阪南大3年=山梨学院大附高)のクロスからファーサイドで待ち構えていたFW矢島輝一(中央大3年=FC東京U-18)が頭で狙うが枠を外れた。その後もサイドからクロスを供給しては矢島や山口がシュートを放ったがスコアは動かない。

 一方で前半18分には九州に決定機。中央からMF樋口雄太(鹿屋体育大2年=鳥栖U-18)が持ち込み、横パスを受けたMF今村一希(福岡大2年=東海大五高)が左サイド深くへパス。抜けたDF福森勇太(鹿屋体育大2年=山梨学院高)が角度のない位置から狙った浮き球はゴール上へ外れた。

 互いにもどかしい時間が続いたが、前半40分にゴールは生まれた。自陣右サイドでキャプテンマークを巻くMF重廣卓也(阪南大3年=広島皆実高)が相手ボールへチャレンジ。こぼれを拾った山口が右サイドへ蹴り出す。反応したのはFW中野誠也(筑波大3年=磐田U-18)だった。

 相手DFが頭で流したボールを拾い、そのまま右足でシュート。飛び出してきたGK末次敦貴(東海大熊本2年=長崎日大高)の位置を見ての浮き球はゴールネットを揺らす。来季のジュビロ磐田が内定しているFWの一撃で全日本が先制に成功。前半を折り返した。

 後半に入ると一気に全日本が押し込んだ。後半4分、SB岩武克弥(明治大2年=大分U-18)の右クロスからニアサイドへ飛び込んだMF米田隼也(順天堂大3年=静岡学園高)がヘディングシュートを決め、2-0。同9分には九州のCB三浦秀弥(福岡大3年=九州国際大付高)がもたついたところを中野がカット。GKとの1対1から自ら右足で流し込み、3-0とした。

 全日本の宮崎純一監督が「4点取るまでは冷や冷やした」と話したとおり、3-0となっても選手たちの脳裏には昨年の逆転負けが過ぎったという。とはいえ、だからこそ攻め手を緩めずに押し込み続けると、これが後半31分に実った。中野のシュートが相手DFに当たり、ゴール前混戦からPA右へ出た岩武が角度ない位置からネットを揺らす。4-0に突き放した。

 その後も全日本はCB鈴木準弥(早稲田大3年=清水ユース)とCB宮大樹(びわこ成蹊スポーツ大3年=清明学院高)のCBコンビが身体を張ったほか、SB黒川圭介(関西大1年=大阪桐蔭高)は果敢な攻撃参加もみせる。最後尾からはGK永石拓海(福岡大3年=高川学園高)が「最後までわからないぞ!」と声をかけ続けた。

 後半32分にはMF松田天馬(鹿屋体育大3年=東福岡高)に代わり、MF柴戸海(明治大3年=市立船橋高)を投入。1分後には矢島からFWジャーメイン良(流通経済大3年=流通経済大付柏高)に交代し、同39分には米田をMF三笘薫(筑波大1年=川崎F U-18)に代えた。試合は4-0で終了。全日本が九州を下し、大会初戦で白星獲得。あす18日には関東B・北信越選抜と戦う。

(取材・文 片岡涼)
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