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新生市船の主軸、日本高校選抜の左SB杉山、スペインで体感したレベルを目指して

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日本高校選抜の左SB杉山弾斗は4-0での勝利に貢献

[2.18 NEXT GENERATION MATCH U-18Jリーグ選抜0-4日本高校選抜 日産]

 スペインで現在地を確認して帰国してきた左SBが勝利に貢献した。日本高校選抜はU-18日本代表のスペイン遠征(2月)メンバーのDF杉山弾斗(市立船橋高)を左SBとして先発起用。「(期待されているのは)攻撃とか、運動量とか、上下動の部分だと思います」という杉山は長い距離を駆け上がってのクロスや対人の粘り強い守備などで勝利に貢献した。

 対戦したU-18Jリーグ選抜の選手は年代別日本代表でともにプレーした選手ばかり。「全員知り合いというか、スタメンで一緒にやったことない人いなくて、負けたくないなと思っていました」というDFはオーバーラップのタイミングの取り方や守り方にやや戸惑いながらも穴を作らず、「負けたくない」相手から白星を掴んだ。

 市立船橋では1年時の全国高校総体で準優勝に貢献。昨年は左SBのレギュラーとして全国高校総体優勝を経験した。まだまだ市立船橋では絶対的な存在ではなかった昨年から年代別日本代表選出。そのDFは今月に参加したU-18日本代表のスペイン遠征でU-18スペイン代表の左SBの選手に衝撃を受けたという。

「スペイン代表は凄いのがいっぱいいて。(特に)SBはヤバくて。左のヤツ上手すぎました」と苦笑。だが、「レベル高いところを知ることができた。自分の立ち位置とか知ることができた。(現状は)全然ですね」と自分自身の実力を知ることができたこと、今後へ向けて危機感を持つことができたことは、貪欲に成長するしかない今後へ向けてプラスとなりそうだ。

 まずは、高校選抜の欧州遠征(4月)メンバーに選ばれること、そして19年U-20W杯を目指すU-18日本代表に継続的に呼ばれること。また今年は、名門・市立船橋を牽引する1年にしなければならない。特に選手権日本一を目指す市船ではリーダー格となるだけに「自分が一番上でやっていて一番知っている存在なので、自分が引っ張っていきたい」と語り、経験をチームに還元することを誓っていた。名門注目の左SBはDF杉岡大暉(現湘南)、DF原輝綺(現新潟)、MF高宇洋(現G大阪)というJへ進路を取った先輩たちに続くか。スペインで体感したレベルを目指して杉山は日々努力を続ける。

(取材・文 吉田太郎)
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