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海外の「スゲェ」選手たちやスタジアムからも刺激受けて目標高めるFW安藤瑞季、U-18Jリーグ選抜から1ゴール

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U-18日本代表でもある日本高校選抜FW安藤瑞季は後半31分に決めて1得点

[2.18 NEXT GENERATION MATCH U-18Jリーグ選抜0-4日本高校選抜 日産]

 海外の選手たち、高校のチームメート、そしてこの日立ったスタジアムからも受けている刺激。FW安藤瑞季(長崎総合科学大附高)が日本高校選抜のゴールラッシュを締めくくった。後半31分、日本高校選抜はMF松本泰志(昌平高)とFW伊藤龍生(米子北高)のワンツーでU-18Jリーグ選抜のDFラインを攻略。最後は松本のラストパスを「ゴール前では呼ばなきゃ自分のところにボールは来ないと思っている。誰よりも要求しようかなと思っていて、そうしたら(松本)泰志くんが出してくれて、あとは決めるだけだった」という安藤が右足でゴールへ押し込んだ。
 
 安藤は前へ、前へのプレースタイルが特長のU-18日本代表ストライカー。そのFWは14,214人の観衆が集まった日産スタジアムでプレーできたことに感激していた。「『デケェなあ』、と思いました。こんな雰囲気の中でサッカーできたのは自分の中に残るというか、ここを目指してやらなきゃいけないという気持ちにもなって、そういう面でもここでやったのは大きな一歩になったと思います」。かつて日韓W杯決勝が開催されたスタジアムでゴールを決めたストライカーは、納得の表情で日産スタジアムを後にした。

 注目ストライカーは今月行われたU-18日本代表のスペイン遠征でも刺激を受けていた。U-18スペイン代表を2-0で破るなど3戦全勝して優勝したチームの中で安藤は2試合に先発し、途中出場したU-18カナリア諸島代表戦で1ゴール。「自分が得意とするフィジカルのところは全然負けていなくて成長はまだまだ全然なんですけど自信になりました。でも、まだまだこれをいかに伸ばしていくか、考えてサッカーしなければいけない。海外の選手はデカくて上手くて対応するのは大変だったし、やってみて『コイツら、スゲェ』というヤツらばかりだったんですけど、自分の『越えてやる』という野心が生まれたり、自分の中で熱い気持ちになった」。世界で「スゲェ」選手たちと対峙したことで自分自身の目標とする姿は確実に高まった。

 スペイン遠征中に所属する長崎総合科学大附高は九州高校新人大会で初優勝。結果が気になってすぐに寝付けない日もあったという安藤だが、チームメートたちの活躍からまた刺激を受けている。今後は「(遠征に行くと)『オマエは食いすぎるから管理しろ』『自分の身体のことしっかり気をつけろ』と言ってくれてありがたいです」という名将・小嶺忠敏監督の下、この1か月間で受けてきた刺激をパワーに変えて、自身を磨き、どんな相手でも常にゴールを決めるFWとなる。

(取材・文 吉田太郎)
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