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追撃PKで一時は同点も…浦和FW興梠「最後は確実に自分たちのミス」

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MF小笠原満男をドリブルでかわすFW興梠慎三

[2.18 富士ゼロックススーパー杯 鹿島3-2浦和 日産ス]

 流れは変えた。0-2の後半開始から浦和レッズはFW李忠成に代えてFW興梠慎三を投入。後半27分、ペナルティーエリア内で仕掛けてMF小笠原満男のファウルを誘い、PKを獲得すると、自らキッカーを務め、ゴール右隅に流し込んだ。

「あの場面は抜いて決めるより、自分からかかりにいった。もらったような形で、それがうまくできた。PKも落ち着いてGKを見ながら打てた」

 反撃の狼煙をあげる追撃PKからわずか1分後にはMF武藤雄樹が同点弾。2分間の連続ゴールで2-2の同点に追いついたが、後半38分にDF遠藤航のミスから決勝点を献上した。

「2点差を追いついたのはよかったけど、最後の失点は確実に自分たちのミス。もったいない」。FWズラタンが1トップを務め、その背後でシャドーストライカーの役割を果たした興梠。時折、中盤に下りてきてはパスをさばくシーンもあった。

「あのポジションは我慢が必要だけど、今日は我慢できなかった。もっと前で仕掛けることが大事だけど、(柏木)陽介くんがいない分、組み立てのところを一人ひとりが意識してやらないといけなかった。結果的に引いてプレーすることが多かったけど、自分の持ち味はゴール前の勝負。それが減るのは考えないといけない」

 MF柏木陽介がケガのため欠場した浦和は中2日の21日に敵地で行われるACL第1節ウェスタン・シドニー・ワンダラーズ戦を見据え、DF槙野智章がメンバー外となったほか、興梠やMF関根貴大もベンチからのスタートだった。

「この試合も大事なのは分かっているけど、自分たちが目指しているのはACLとJリーグのタイトル。ここからまた、一からのスタートだと思う」。興梠は悔しさを押し殺し、すぐにやってくる大一番へ気持ちを切り替えた。

(取材・文 西山紘平)

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