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決定機逃すも開幕白星に安堵の大久保嘉人「どんな勝ち方でもいいから勝ちたかった」

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開幕戦勝利を喜ぶFW大久保嘉人

[2.25 J1第1節 鹿島0-1FC東京 カシマ]

 何よりも安堵の気持ちが大きかった。敵地での開幕戦で前回王者の鹿島に1-0で競り勝ったFC東京。今オフに川崎Fから完全移籍で加入したFW大久保嘉人はその初陣勝利を素直に喜んだ。

「ホッとした。不安もあったし、相手も鹿島だったから。どんな勝ち方でもいいから勝ちたいと思っていた。勝ってホッとした」

 移籍初戦は1トップで先発。前半7分にはMF東慶悟からフリーでパスを受け、PA内右の角度のない位置から右足を振り抜いたが、惜しくもゴールとはならなかった。後半14分には最大の決定機を迎える。DF太田宏介の右CKから浮き球をMF永井謙佑がつなぎ、最後は大久保嘉が至近距離から右足ボレーで狙ったが、大きくクロスバーを越えた。

「ボールにすごいスピンがかかっていて、グラウンドも悪くて、タイミングがまったく合わなかった」。開幕戦での移籍後初ゴールは逃したが、チームは後半37分にオウンゴールで先制。守備陣は最後までゴールを許さず、1-0の完封勝利で白星発進した。

 試合前は不安だったという連係面については「良かったし、みんな戦えていた。開幕戦で完璧なチームはどこもない。そこで勝てたのが大きい」と力説。「今日勝ったことによってチームは絶対に良くなっていく。練習からすり合わせていきたい」。新戦力5人が先発した開幕戦で王者・鹿島を撃破。チームに自信を与え、勢いづける意味では、勝ち点3以上の価値がある大きな1勝となったはずだ。

(取材・文 西山紘平)

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