beacon

ラニエリ解任のレスターがリバプール撃破! 優勝した昨季を彷彿させる快勝劇

このエントリーをはてなブックマークに追加

ジェイミー・バーディの2得点でレスターが連敗をストップ

[2.27 プレミアリーグ第27節 レスター・シティ3-1リバプール]

 プレミアリーグは27日、第27節の1試合を行った。FW岡崎慎司が所属するレスター・シティはホームでリバプールと対戦し、3-1で勝利した。先発出場の岡崎は、後半24分までプレーした。

 クラウディオ・ラニエリ前監督の解任後、最初の試合となったレスターは、チェルシーに移籍したMFエンゴロ・カンテのところにMFウィルフレッド・エンディディを入れ、スターティングメンバーを昨季の“不動のメンバー”に戻した。一方、リバプールは11日の前節トッテナム戦から1人を変え、MFエムレ・カンが先発起用された。

 試合は立ち上がりからリバプールがボールを支配したが、チャンスを多く作ったのは、アシスタントコーチのクレイグ・シェイクスピア氏が暫定監督を務めるレスターだった。前半7分、FWジェイミー・バーディの右足ボレーはミートしなかったが、ゴール前にいた岡崎がヘディングシュートでコースを変える。これはGKシモン・ミニョレに弾き出され、同20分にも、GKカスパー・シュマイケルのロングフィードから絶妙なトラップで前を向いたバーディがシュートに持ち込んだが、これもGKミニョレのブロックに阻まれてしまう。

 守備では、MFサディオ・マネやMFコウチーニョといった“曲者”にも冷静な対応でリバプールにチャンスを与えないレスター。前半28分、ハーフェーライン付近にいたMFマーク・オルブライトンのダイレクトスルーパスで裏を取ったバーディがGKとの1対1を制し、“らしい形で”先制のゴールネットを揺らす。さらに同39分、DFクリスティアン・フクスのロングスローからゴール前で混戦となり、MFジェームズ・ミルナーにクリアされるが、これに反応したMFダニー・ドリンクウォーターが右足一閃。鮮やかなダイレクトボレーをゴール右隅に突き刺し、2-0とした。

 2017年に入ってプレミアリーグで得点がなかったのが嘘のようなキレのある攻撃を展開するレスターは、後半もリバプールの猛攻を受けることになったが、キャプテンのDFウェズ・モーガンを中心に得点を許さない。さらにホームサポーターが応援で後押しすると、同15分に追加点を挙げる。MFリヤド・マフレズとフクスで左サイドを崩し、フクスが右足で上げたクロスをバーディが頭で合わせ、3-0。今季わずか5得点にとどまっていたエースの2点目で試合を決定づけた。

 まさかの3失点を喫したリバプールは後半23分、カンが相手を引き付け、パスを受けたコウチーニョがPA手前から右足シュートをゴール左隅に流し込み、1点を返す。レスターは同34分、マフレズが個人技で右サイドから切れ込み、ラストパスをドリンクウォーターが右足ダイレクトで狙うも、シュートは大きく枠の上に外れ、チャンスを逃した。

 その後は、お互いに交代カードを切ったが、スコアは動かずそのまま3-1で試合終了。レスターはこの試合で敗れれば、降格圏の18位となるところだったが、連敗を5でストップ。さらにボール支配率は低いものの、バーディを中心に縦に早く、チャンスを確実にモノにする姿は、優勝した昨季を彷彿させるものだった。


●プレミアリーグ2016-17特集
●欧州組完全ガイド

TOP