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レアルの迷走…ラス・パルマスにドローも内容では“完敗”

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ラス・パルマス相手に苦戦を強いられたレアル

 レアル・マドリーが今季のリーガ・エスパニョーラで優勝を達成するためには、何かを改善する必要があるのは間違いなさそうだ。スペイン『マルカ』が報じている。

 1日に行われたリーガ第25節、ホームの一戦でレアルはリーガ優勝の可能性を放棄しかけた。結果としては、ラス・パルマスと3-3のドロー。2点ビハインドからの勝ち点1獲得は値千金のものとなり得るが、その事実がマドリーの劣悪なパフォーマンスを隠すわけではない。

 レアルは開始直後からラス・パルマス相手に劣勢に立たされた。1-1で後半に迎えたのは、奇跡とさえ言えた。キケ・セティエン監督率いるチームがレアルを上回っていたのは、データのうえでも明らかだったのである。

 ラス・パルマスはポゼッション率(56%)でレアルを凌駕した。それだけでなく、パス本数・成功率(571本・88%)でもレアル(413本・86%)を優っている。さらに、ラス・パルマスはレアルに対して17本のシュートを浴びせた。ベルナベウを訪れたアウェーチームとしては記録的な数字だ。

 ただ走行距離に関しては、レアルを批判する材料とはならないかもしれない。ラス・パルマスに比べて全体の走行距離が7Km少なかったレアルだが、MFガレス・ベイルが後半2分に退場したことを顧みれば、数的不利の状況で選手たちがいかに走り回ったかが見て取れる。

 だがしかし、ベイルの退場は理解できるものではなかった。そして、彼以外にサポーターの非難の対象となった選手が2人いる。GKケイラー・ナバスとDFセルヒオ・ラモスである。

 K・ナバスは3失点目の場面でミスを犯し、レアル移籍後初めてベルナベウの観衆からブーイングを浴びた。S・ラモスについては、1失点目のシーンで相手MFタナに振り切られ、また不可解なハンドで2失点目につながるPKを献上した。

 ベルナベウでは終了間際の同点劇以上に、勝ち点2を失ったことへの失望感が現れていた。


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