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好守で流れ引き寄せたG大阪GK東口「チームの勝利に貢献できるようなセービングを」

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G大阪にとって日立柏サッカー場での勝利は6年ぶり

[3.5 J1第2節 柏1-3G大阪 柏]

「ガンバがいいときのプレッシャーのかけ方が、90分通してできた」。ガンバ大阪を最後尾から支えるGK東口順昭は、4日前の完敗(ACL・済州ユナイテッド戦、●1-4)から立て直してつかんだ快勝をそう分析した。

「1対1の寄せの部分で一歩、二歩寄せられるようになったのが、相手へのプレッシャーになった。それがこぼれてきたボールにも反応できるようになったのかなと」。東口が言うように、G大阪は柏レイソルの攻撃に対し、立ち上がりから運動量豊富にプレッシャーをかけ続けた。柏の下平隆宏監督は「中盤を制したかったけどミスがあった」と、思うように攻撃ができなかったことを認めた。

 数字の上でも、G大阪の運動量のほうが上回っていたという結果が出ている。ACLと平行して戦うG大阪は連戦を強いられているが、柏の総走行距離115.347kmに対して、120.764kmだった(Jリーグ公式サイトより)。「選手たちが素晴らしいプレーをしてくれた。今日はそれにつきます」。長谷川健太監督は手放しで勝利を讃えた。一方、中8日で戦った柏の下平監督は、「万全の状態で臨んだうえで、勝ち点3を取れなかった」と悔やしさを募らせた。

 守護神の好守も大きかった。柏に同点とされた後は守勢に回り、FWディエゴ・オリヴェイラに決定機もつくられたが、GK東口のビッグセーブでしのぐと、G大阪は勝ち越しに成功した。昨年はハットトリックを許したMFクリスティアーノも、対峙したMF初瀬亮を中心に「ゼロ」に押さえ込んだ。クリスティアーノといえば強烈なFKが武器だが、前後半に1本ずつ与えたFKでも得点を許さず。1本は壁に当たり、もう1本はGK東口が正面でキャッチした。「壁の枚数を1枚増やした」と守護神はその対策を明かす。

「チームの勝利に貢献できるようなセービングを、これからももっとしていきたい。(シュートストップは)DFがしっかりと寄せられていた結果」。4失点での大敗から一転、東口はチーム一丸となった勝利後も、さらに気を引き締めていた。

(取材・文 奥山典幸)
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