[3.7 欧州CL決勝トーナメント1回戦第2戦 ナポリ 1-3 R・マドリー]

　UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は7日、決勝トーナメント1回戦第2戦を行い、前回王者のレアル・マドリー(スペイン)は敵地でナポリ(イタリア)と対戦し、3-1で逆転勝利を飾った。レアルは2試合合計6-2とし、7年連続のベスト8進出。初の8強入りを目指したナポリはここで力尽きた。

　サンチャゴ・ベルナベウで行われた第1戦では立ち上がりにナポリが先制したが、レアルが追い上げて3-1の逆転勝利。迎えた第2戦でも先に主導権を握ったのはナポリだった。

　前半1分にFWドリース・メルテンスがファーストシュートを放つと、同8分にはFWロレンツォ・インシーニェのパスを受けたMFマレク・ハムシクがPA手前左から右足を強振。しかし、低いバウンドのシュートはゴール右へと外れた。

　ただ、レアルも押されたまま黙ってはおらず、前掛かりとなった相手の隙を突いて時折ゴールを脅かしていく。前半15分にはMFルカ・モドリッチのボール奪取の流れから、右サイドのFWガレス・ベイルがマイナス気味にクロスを送り、PA手前中央のMFトニ・クロースが右足でボレー。しかし、相手GKにセーブされた。

　前半18分には自陣左サイドのMFカゼミーロがロングパスを送り、PA手前右に走り込んだベイルが柔らかい左足のタッチでトラップ。そのまま左足アウトで中央に持ち出し、シュートを打つが、相手GKの正面に飛んでしまった。

　一発のある相手のハードパンチに耐えながら攻撃の手数で上回り、白い巨人のノックアウトを狙うナポリ。前半24分には第1戦に続いて先制に成功する。最終ラインのDFカリドゥ・クリバリがドリブルで持ち出し、インシーニェに縦パス。インシーニェがハムシクにつなぐと、ハムシクのダイレクトスルーパスを受けたメルテンスがDFペペのマークを剥がし、PA内左から左足を一閃。ゴール右隅に突き刺し、先にスコアを動かした。

　レアルは前半29分にすぐさま反撃。左サイドのクロースが敵陣中央のFWカリム・ベンゼマに渡し、ベンゼマが右から走り込むFWクリスティアーノ・ロナウドへ絶妙なスルーパスを通す。PA内右に進入したC・ロナウドはGKとDFをかわしてゴールライン際から右足でシュートを放つも、右ポストに嫌われた。

　ナポリも前半37分、右サイドのDFエルセイド・ヒサイからFWホセ・カジェホン、MFアランとつながり、アランのスルーパスを受けたメルテンスがPA内右から右足で強烈なシュートを打つが、左ポストを直撃。同39分にはGKペペ・レイナのロングパスをピッチ中央のメルテンスがワンタッチで裏へ流し、走り込んだハムシクが相手DFを振り切る前にPA手前右からシュートに持ち込んだが、枠をとらえ切れず。ナポリは追加点のチャンスを生かせず、1点リードで前半を折り返した。

　前半はナポリに対し、いいようにやられてしまったレアルだが、後半に入ると前回王者の貫禄を見せつける。まずは後半2分、左サイドのDFマルセロが逆サイドに対角線のロングボールを送り、ベンゼマが胸トラップからPA内右で右足のシュート。これは右外のサイドネットに当たったが、同6分に同点ゴールを奪う。

　敵陣中央でハムシクのパスミスを拾ったC・ロナウドが右のクロースにパス。クロースが右足で上げたクロスは相手DFにクリアされるも、これで獲得した左CKからクロースが右足で質の高いボールを蹴り込む。PA内中央に飛び込んだDFセルヒオ・ラモスが打点の高いヘディングをゴール右隅に決め、試合をイーブンに戻した。

　さらに畳み掛けるレアルは後半12分、今度は右CKを獲得すると、キッカーのクロースが右足でアウトスイングの速いクロスを供給する。再び中央でS・ラモスが頭で合わせると、メルテンスに当たったボールがゴール右に吸い込まれ、逆転に成功。のちに記録はメルテンスのオウンゴールに変更されたものの、S・ラモスのヘディング“2発”によってレアルが2試合合計5-2と相手を突き放した。

　前半はスタジアムの大声援を受けて攻勢をかけたナポリだが、レアルにリードを許してから徐々に勢いが低下。その後はレアルがセーフティーに試合をコントロールし、交代枠も使いながら時間を進める。後半アディショナルタイム1分にはマルセロのスルーパスからPA内左のC・ロナウドが左足で放ったシュートが相手GKに弾かれ、途中出場のFWアルバロ・モラタが右足でプッシュ。レアルが3-1の逆転勝利を飾り、2試合合計6-2で準々決勝へと駒を進めた。

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