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復帰の清武が失点に絡み決定機も逃す…C大阪は札幌に追いつかれてドロー

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C大阪MF清武弘嗣は復帰戦を勝利で飾れなかった

[3.11 J1第3節 札幌 1-1 C大阪 札幌ド]

 北海道コンサドーレ札幌セレッソ大阪の昇格組対決は1-1の引き分けに終わった。C大阪は前半13分にDFマテイ・ヨニッチの2試合連続ゴールで先制。しかし、後半28分に札幌のエースFW都倉賢が同点弾を奪い、ドローに持ち込んだ。

 C大阪はMF清武弘嗣がセビージャからの復帰後初スタメン。2012シーズン以来、1715日ぶりとなるJリーグの試合を、自身が11年8月に日本代表デビューを飾った札幌ドームで迎えることになった。

 開始早々の前半2分に札幌の都倉がヘディングでオープニングシュートを放った後は、互いにコンパクトな守備で隙を与えず、こう着状態が続く。流れの中で思うようにチャンスが生まれない中、同13分にC大阪がセットプレーから均衡を破った。

 相手陣内の左寄りでFKを獲得し、キッカーのMFソウザが右足でカーブをかけたボールを供給。ファーで相手DFに競り勝ったヨニッチがバックヘッド気味にゴール右へ押し込み、先制ゴールを奪った。ヨニッチは前節の浦和戦(1-3)でもソウザのCKに頭で合わせて得点をマーク。昨季J2では札幌を相手にゴールすら奪えず、1分1敗と負け越したC大阪だったが、助っ人コンビによる2戦連発弾で天敵のゴールをこじ開けてみせた。

 ビハインドを負った札幌も反撃を仕掛け、前半23分には都倉がヘッドでボールを落とした流れから、PA内でMF兵藤慎剛が右足を振り抜く。しかし、MF山口蛍が至近距離で体を張ってシュートをブロックした。

 ピンチをしのいだC大阪は前半44分に追加点のチャンス。DF丸橋祐介が縦に突破してPA左外から左足でクロスを上げ、ファーでノーマークとなっていた清武がヘディングで合わせる。だが、GKク・ソンユンの正面に飛んでしまい、復帰後初ゴールとはならなかった。

 C大阪の1点リードで前半を折り返すと、後半に入って先に好機を迎えたのは札幌。後半3分、抜け出した都倉がPA内右からマイナスに折り返し、中央で受けたFWジュリーニョが左足で狙うも、左前方のMF宮澤裕樹に当ててしまう。こぼれ球から混戦となったが、最後はGK丹野研太がしっかりとボールをつかみ取った。

 直後の後半5分には清武に再び得点チャンスが訪れる。左CKからキッカーのソウザがクロスを送り、相手DFにクリアされるも、セカンドボールに反応した清武がダイレクトシュート。しかし、コースが甘くなり、GKク・ソンユンに防がれた。

 札幌は後半14分にPA手前左のライン付近でFKを獲得するが、DF福森晃斗が直接狙ったシュートはGK丹野の好セーブに遭う。その後、札幌は同18分にMF深井一希に代えてMFマセード、MF石井謙伍に代えてFW金園英学を投入する2枚替えを行い、同22分にはジュリーニョとの交代でFW内村圭宏をピッチへ送り、早い時間帯に交代カードを使い切って勝負に出た。

 すると後半28分、左サイドに開いてボールを受けた内村が清武と対峙すると、顔を上げて中央を確認し、右足でクロスを供給。ファーで高いジャンプを見せた都倉が豪快に頭で叩き込み、試合を振り出しに戻した。

 追いつかれたC大阪は後半34分、MF山村和也に代えて北海道出身のMF清原翔平を投入する。同36分にはこの日最大の決定機。敵陣右の山口が右足で柔らかいクロスを送り、PA内にフリーで抜け出した清武が右足でボレーを放つも、シュートはクロスバーの上に外れた。

 両チームとも終盤に激しい攻防を見せたが、勝ち越し点は生まれないまま1-1で終了。昇格後初勝利を目指したチーム同士の一戦は痛み分けに終わった。


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