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ゲームキャプテン候補の麻也が“中東の笛”を警戒「試合前から駆け引きは始まる」

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レフェリーへの対応にも細心の注意を払うDF吉田麻也

 だれがゲームキャプテンになろうと、自分の役割は変わらない。ハリルホジッチ監督からキャプテン候補の一人に指名された日本代表DF吉田麻也(サウサンプトン)は「(監督から話は)ない」としながらも、「(キャプテンマークを)巻く、巻かないに関係なく、センターバックはチームをリードしないといけない」と強調した。

「こういう試合だからこそ、W杯を経験している選手がチームを引っ張らないといけないのは当たり前。今までもやってきたし、明日もそう」

 UAEの特徴は痛いほど理解している。昨年9月の最終予選初戦、15年1月のアジア杯準々決勝と2連敗中の相手だが、「テクニカルな選手が前線にいる。一番気を付けないといけないのは、裏への飛び出しと、そこに正確なボールが来ること。そこに対する対策と準備はできている」と、リベンジに自信を見せた。

 攻撃の起点となるのは左利きのMFオマル・アブドゥルラフマン。「彼の左足を警戒しないといけないけど、彼のボールに走り込む選手が一番怖い。プレッシングとマークの両方ができるようにしたい」。昨年9月の対戦では直接FKとPKで失点。失点につながるFKを与えたのが吉田だった。

「レフェリングに関してはセンシティブな対応が求められる。プレミアリーグと違うのはレフェリー。そこは警戒しないといけない」。ゲームキャプテンとなれば、主審とコミュニケーションを取るのも一つの役割になる。「試合前から駆け引きは始まる。少しでも運がこちらに向くようにしたい」と、審判を味方に付けることも意識している。

 勝てば2位以内をキープし、首位サウジアラビアが引き分け以下で首位に立つが、負ければ他会場の結果次第でW杯出場圏外の4位に転落する可能性もある。「アウェーで勝ち点を取ることが大事。ホームで負けている相手だからこそ、リベンジしたい。厳しいときこそ成長するチャンス。勝ってW杯に近づきたい」と意気込んだ。

(取材・文 西山紘平)

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