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ネイマールがチッチ監督の手腕を賞賛「ブラジル流のやり方が戻ってきた」

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チッチ監督の手腕をたたえるFWネイマール

 ロシアW杯南米予選が28日に行われ、ブラジル代表は3-0でパラグアイ代表を下した。8連勝で首位をキープし、4試合を残して南米予選4位以上が確定。南米予選は上位4チームが自動的に出場権を獲得し、5位は大陸間プレーオフへ出場する。このため、ブラジルのW杯予選突破世界一番乗りが決まった。

 16年6月にドゥンガ監督が成績不振で解任となり、チッチ監督にセレソン再建が託された。就任時、ブラジルはW杯南米予選6試合を終えて6位に低迷。史上初めてW杯出場権を逃すかもしれない危機的状況から、南米予選8連勝を飾り、21大会連続となるW杯出場を果たした。バルセロナのFWネイマールはこのV字回復の理由について「ブラジル流のやり方が戻ってきた」とアメリカ『ESPN』で語っている。

「チッチ(アデノール・レオナルド・バッチ監督)は僕らを正しい方向、ブラジル流のやり方に導いてくれた。僕らは今、ようやくサッカーをやっている」。指揮官の就任後は公式戦9試合全勝、25得点2失点と圧巻の強さを見せつけたブラジル。ネイマールは見事にチームを立て直した指揮官の手腕を手放しでたたえている。

「彼がいろんな選手を入れ替えたとは思わない。ただ僕らのプレースタイルを変えただけだ。そのおかげで選手全員が自分の強みを発揮できるようになってきている。いつも言っていることだけど、ブラジルには高いクオリティーを持った選手が多くいるんだ。僕らの調子が良いのもそれが一番の理由さ」

 王国ブラジルが復活。この快進撃はセレソン人気の復活にもつながっている。「たくさんのファンが僕らのことを応援してくれているのはとてもうれしいことだよ」。ブラジルは3年前のW杯準決勝でドイツに1-7で歴史的大敗を喫した。15、16年のコパ・アメリカでも早々と敗退。背番号10は国内でのセレソン人気低下に危機感を感じていたようだ。

「ここ最近、ブラジル代表はファンを少し失ってしまっていたように思う。僕が小さい頃は、いつもブラジル代表のプレーを観たいと思ったものさ。ロナウド、ロナウジーニョ、ロビーニョは全員僕のアイドルだった」。そう振り返った上で、人気を盛り返している手応えをつかみ、「あの時の熱気が再び戻ってきている。だからとてもうれしいんだ」と率直な喜びを口にした。


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