beacon

4月1日に嘘みたいな大炎上、小林祐希のヘーレンフェーンが前半に4失点&退場者で惨敗

このエントリーをはてなブックマークに追加

大量失点後もチームをけん引したMF小林祐希

[4.1 エールディビジ第28節 ヘラクレス4-1ヘーレンフェーン]

 エールディビジは1日、第28節1日目を行った。MF小林祐希の所属する8位ヘーレンフェーンは、敵地で10位ヘラクレスと対戦し、1-4で惨敗。今季ワーストタイの4失点で3連敗を喫し、4試合勝ちなし(1分3敗)となった。小林は移籍後リーグ戦24試合連続でスタメン出場。スタートはアンカー、前半途中からはダブルボランチの一角を担い、フル出場している。

 2月25日の第24節ローダ戦(3-0)以来、4試合ぶりの勝利を狙うヘーレンフェーンは、立ち上がりに幸先よく先制した。前半4分、FWレザ・グーチャンネジャドのワンタッチパスが相手DFに当たって裏へこぼれると、拾ったMFペッレ・ファン・アメルスフォールトがPA内で倒されてPKを獲得。同5分にキッカーのグーチャンネジャドが相手GKの逆を突き、左足でゴール中央やや右に決めた。

 ヘーレンフェーンは敵地で先にリードを奪ったのも束の間、ここから悪夢のような時間帯が待っていた。前半9分、ヘラクレスのFWブランドレイ・クワスが強引な突破でPA内右へ進入し、低い弾道のクロス。中央のMFルーベン・ニーマイェルが滑りながら左足で押し込み、すぐに同点ゴールを挙げた。

 ホームのヘラクレスは前半19分、ヘーレンフェーンDFジェリー・サン・ジュステの警告の対象となるファウルによって、ペナルティアーク右脇の良い位置でFKを獲得。同20分にキッカーのFWサムエル・アルメンテロスが左足で綺麗な弧を描くシュートをゴール右上隅に決め、試合をひっくり返した。

 さらに前半26分、今度は先程より遠いPA後方中央でFKを獲得すると、キッカーのクワスが左足でシュート。ホップするような強烈なストレート性のボールが再びゴール右上隅に吸い込まれ、3-1とした。

 序盤の3連続失点で自制心を欠いたのか、前半31分にヘーレンフェーンのジュステが軽率なファウルで2度目の警告を受け、退場してしまう。ヘーレンフェーンは同36分にエースのグーチャンネジャドを下げ、エールディビジデビューとなる18歳のDFボウト・ファエスを投入。システムも4-1-2-3から4-4-1に変更し、アンカーだった小林はMFモアテン・トアスビーとダブルボランチを組んだ。

 数的不利の中で得点のチャンスを狙うヘーレンフェーン。前半35分には右CKを獲得し、キッカーを託された小林が左足で高い弾道のクロスを送るが、精度を欠いて逆側のゴールラインを割った。

 10人となったヘーレンフェーンを攻め立てるヘラクレスは、前半44分にまたも追加点。右CKをFWクリストファー・ペターソンが豪快に頭で叩き込み、4-1で前半を折り返した。

 ヘーレンフェーンは第19節のPSV戦(3-4)、第26節のエクセルシオール戦(1-4)でも4失点を喫していたが、前半に4ゴールを許すのは今季初。4月1日のエイプリルフールの日に、嘘だと思いたい散々な試合展開を強いられた。

 後半もヘラクレスに押し込まれる時間が続いたヘーレンフェーン。後半26分にPA右脇でFKを獲得し、キッカーの小林が左足で直接狙うも、シュートはゴールの左上に大きく外れた。

 後半は今季ワーストとなる5失点目こそ回避したが、自チームもネットを揺らせず、前半のスコアのまま1-4で終了。ヘーレンフェーンは敵地で為す術なく3連敗を喫した。


●欧州組完全ガイド

TOP