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引退決意のバーディを引き止めたレスター指揮官「彼はどん底から這い上がった」

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過去にFWジェイミー・バーディの引退を思いとどまらせたクレイグ・シェイクスピア監督

 レスター・シティのクレイグ・シェイクスピア監督の存在がなければ、FWジェイミー・バーディは今頃サッカー界にはいなかったかもしれない。英『ミラー』によると、シェイクスピア監督は過去に引退を決意したバーディを説得し、思いとどまらせていたようだ。

 2012-13シーズン、バーディはフリートウッド(3部相当)から100万ポンド(約1億3700万円)で当時2部だったレスターに移籍。しかし、思うような活躍を見せられずに苦しみ、当時のナイジェル・ピアソン監督の構想からも外れてしまった。

 バーディにとって、初めてプロとしてフルに過ごしたシーズンは予想以上に辛く、最近出版された自伝『フロム・ノーウェア』によれば、バーディはフリートウッドに戻るか、サッカー自体を辞めようかと考えていたという。

 それを救ったのが、現在のレスターを率いるシェイクスピア監督だった。同監督は当時、スティーブ・ウォルシュ氏とともにアシスタント・マネージャーを担当。当時のバーディをこう振り返っている。

「あの時のことはよく覚えているよ。ジェイミーに必要だったのは、ただサポートと信頼だったんだ。チームが彼のことを信頼していると知るだけでよかったんだよ」

「選手というのはときたま、自己不振に陥るものだ。ジェイミーはどん底から這い上がってきた選手の代表みたいなものさ。私とナイジェル、そしてスティーブが、彼のサポートに回ったんだ」

「私たちは、彼のことが必要だし信じていると伝えた。彼にはただそうしたサポートが必要なだけだった。彼は自分のことを疑いはじめていたからね」

 復活したバーディは翌2013-14シーズンにリーグ戦で16得点を記録し、レスターのプレミアリーグ昇格に貢献。そしてプレミア2年目となる昨季には、24ゴールを挙げる活躍でチームを奇跡の初優勝へと導いた。

 バーディは今季ここまで9得点にとどまり、チームも13位と低迷。昨季のような輝きを見せられずにいるが、2月から新指揮官を務めるシェイクスピア監督とのタッグで再び上昇曲線を描けるだろうか。


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