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[MOM2088]名古屋U18MF杉浦文哉(新3年)_“非凡な才能”、優勝決める試合で2発も過程を反省

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前半32分、名古屋グランパスU18MF杉浦文哉が左足で2点目のゴール

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[4.2 船橋招待U-18大会決勝リーグ 名古屋U18 3-0 東京Vユース 高瀬下水処理場上部運動広場]

 優勝を懸けた一戦で2得点。残りの1点も10番のクロスがオウンゴールを誘ったものだ。名古屋グランパスU18は、10番MF杉浦文哉(新3年)がエースの名に相応しい活躍を見せてチームを優勝へ導いた。

 前半30分に右サイドからのクロスで相手オウンゴールを誘発した杉浦はさらに32分、インターセプトから中央を独走したFW杉田将宏(新3年)をサポート。スルーパスを引き出すと、巧みにDFとの距離を離してから左足シュートをゴールへ沈めて2-0とした。

 さらに後半終了間際にはSB菅原由勢(新2年)のクロスのこぼれ球に反応し、「(左サイドから)しっかりゴール前に入っていくことは最近意識してやっているところ」と右足で決めて2得点目。ただし、攻撃の組み立ての部分の課題があったほか、後半には決定機でGKにセーブされたり、クロスを連続でDFに当ててしまうようなシーンもあっただけに改善を誓っていた。

「結果としては点取れたというのは凄く良かったと思うんですけれども、その過程でまだ中盤で簡単なミスとか、奪ったあとにしっかりとキープしてあげられなかったりというのが多かったので、そういう点を詰めて結果を出せれば一番いいと思う」

 船橋招待直前に実施されたスペイン遠征で感じた部分は、確実に変えていかなければならないと考えている。「個人的には小さなミスが目立ちました。あと、ゴール前での質という部分では、スペインの相手はゴール前が堅かったので、決めるべきところで決めるということをしないと勝てないと思いましたし、最後のところでどれだけ冷静になれるか」。この試合は2ゴールを決めたが、より厳しい戦いになった際に重みのある1点を決めるようにならなければならない。それだけに、優勝を決める活躍にも全く満足感は見せなかった。

 高田哲也監督は「相手を何人か引きつけて展開もできますし、ショートカウンターから自分からゴールに向かって行けるというのもある。狙いすぎちゃってミスするところもあるんですけれども、かなり非凡なものは持っていると思う。より質を上げていくことがより上に繋がっていくと思う」と期待。些細な点にもこだわって成長を遂げて、トップチームで輝く選手になる。

(取材・文 吉田太郎)

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