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ビデオ判定導入へ…FIFA審判責任者「最後は人の判断。機械に代わりは無理」

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 国際サッカー連盟(FIFA)の審判委員会の責任者であるマッシモ・ブサッカ氏が6日、公式戦へのテクノロジーの導入について、イタリア紙『レプッブリカ』のインタビューで自身の見解を示した。

 FIFAでは現在、試合中のビデオ判定を可能にするVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)制度の導入を検討しており、公式戦では7日からオーストラリア・Aリーグで採用される。しかしブサッカ氏は試合におけるテクノロジーの導入について慎重な姿勢を見せた。

「テクノロジーで人間の代わりが務まるなどという考えは全くの誤りだ。私と(ピエルルイジ)コリーナが在職する限りこの見解は変わらない」

 欧州サッカー連盟(UEFA)の審判委員会責任者およびFIFA審判委員会会長を務めるコリーナ氏と見解が一致していることを明かした。

 審議の対象は明らかな誤審に限られている。また選手からVAR使用の要求を受けた場合には警告を与えることを示唆した。

「すべての裁定を対象としておらず、明らかな誤審についてのみ導入する。選手から審判員に対しVARの使用を求めることは認めていない。そうした行為には警告が与えられる」

 一方で、テクノロジーの位置づけについて、あくまで審判員のサポートとなるものであるとし、「テクノロジーは重要だが、審判員に代われるものではなく、サポートとなるものであると審判員に説明している。判断をするのは常に人間だ」と述べた。

 試合の流れを変えかねないVARの使用回数を可能な限り減らすため、審判員への指導を進めている。

「ビデオ判定の案件を減らすためにも、審判員には正しい判断が下せるよう試合を読み、適切なポジショニングをとるよう伝えている」
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