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[プレミアリーグWEST]逸材守護神は“器”が違う!広島ユースGK大迫敬介

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サンフレッチェ広島ユースGK大迫敬介

高円宮杯U-18サッカーリーグ2017プレミアリーグWEST

「彼の良さを一言で言うなら“器”かな。どっぷり構えた姿が良いんですよ」。沢田謙太郎監督がそう評するように、サンフレッチェ広島ユースのGK大迫敬介の持ち味は高校生離れした“器”の大きさだろう。185cm、82kgというサイズの以上の存在感は、相手FWにプレッシャーを与えるには十分。加えて、シュートストップの安定感や、足元から繰り出すキックの精度も目を見張る物がある。「相手がボールをセット時にどっちに蹴るか分かる」という胸を張るようにPKの強さも魅力で、3月には一足早くプロ契約を締結。今後はトップチームでトレーニングを重ねながら、ユースの試合に出場していく。

 中学から高校に上がる際は、複数のJアカデミーが争奪戦を繰り広げた逸材で、高校に入ってからは年代別日本代表の常連になった。現在は2学年の上のU-20日本代表にも定着し、守護神の座を奪おうとするほどの勢いを見せている。選手として、他が羨む程のアピールポイントを持つ一方で、「キャプテンシーと愛嬌もあるんですけど、ちょっと天然なんですよ。部屋は汚いし、洗濯物が臭い時もあるし…」と沢田監督が笑うように、ピッチを離れれば人としての可愛さも垣間見える。鬼気迫るピッチ上の姿との差も彼が愛される理由かもしれない。

 個人としては順調にステップアップを果たしているが、チームとして納得が行く結果は残せていない。1年目は、プレミアリーグの後期から定位置を掴んだが、残留争いに巻き込まれて5位でフィニッシュ。迎えた2年目は、安定感のある守りで序盤戦からチームの白星に貢献したが、8月の日本クラブユース選手権は川崎F U-18を相手に前半を無失点で終えながらも、後半に2失点して準々決勝敗退。11月のJユースカップは2点を先行しながらも、後半以降に立て続けに失点し、逆転負けで準優勝となった。

「失点を減らさないと勝ちが増えてこない。自分もDFラインも、身体を張って、防ぐことを意識してきた。一年間悔しい想いをしてきたので、そういうのを乗り越えるよう、日々の練習から声をかけあっている。それがチームとしても自分としても良い刺激になっている」。悔しさをバネに成長し、昨年11月には言葉通りにプレミアリーグWESTの王者となったが、青森山田高と対峙したチャンピオンシップも延長戦含む110分を無失点で終えながらもPK負け。華やかなに見える高校生活かもしれないが、最後はいつも涙で終わってきた。

 3バックが入れ替わった今年は、これまで以上に大迫にかかる負担が大きく、勝利することができるかどうかはより彼にかかっていると言っても過言ではない。高校生活の最後となる今年、笑顔で終わることができるか。多くの人がプレミアリーグとチャンピオンシップで彼が活躍する姿を期待しているはずだ。

(取材・文 森田将義)
「NIKE NEXT HERO プロジェクト」
■概要
 高円宮杯 U-18 サッカーリーグ 2017 プレミアリーグの試合を対象に、 各チームの監督またはコーチが試合後、対戦相手の活躍したプレーヤーを各ポジション(GK&DF/MF/FW)ごとに 1 選手、計3名選出します。 ※該当なしの場合も、最低2名以上は選出。選出された選手は1ポイント獲得し、プレミアリーグ全18節終了時点で、多くのポイントを獲得した選手を中心としたチームを編成します。

*対象試合:4 月~12 月までの高円宮杯 U-18 サッカーリーグ 2017 プレミアリーグ EAST/WEST で行われる試合が対象。

■NIKE NEXT HERO プロジェクトランキング
 各監督またはコーチに選ばれた選手に加算されるポイントは、Nike ウェブサイト内でランキングされ、確認することができます。

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■海外トップクラブと対戦
 選抜されたチームは、海外トップクラブのユース世代とトレーニングマッチを予定しています。
 実施時期:2018年1月予定

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