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センターサークル内から沈めた驚異の一発!! 群馬の全得点叩き出すルーキーFW高井和馬

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鮮やかな一撃を叩き込んだザスパクサツ群馬FW高井和馬

[4.8 J2第7節 千葉1-1群馬 フクアリ]

 センターサークル内から放たれたボールがゴールマウスへと向かっていく。ボールを蹴り出したザスパクサツ群馬FW高井和馬は「良い軌道だし、うまくいったと思った」とボールの行方を見つめていた。

 今季、日本体育大から群馬に加入した高井だが、開幕スタメンを勝ち取ると第2節湘南戦でプロ初ゴールを記録。さらに第5節岡山戦でもネットを揺らし、ここまで開幕6連敗と苦しむチームにおいて、チームの全2得点を奪って存在感を示している。そして千葉戦では前半開始早々の5分に、強烈なインパクトを残すゴールを叩き込んだ。

 センターサークル内でMF熊谷アンドリューからボールを奪い取ると、「スカウティングで相手GKが(前に)出てくるのは分かっていたし、長い距離からのシュートは狙っていた」とGK佐藤優也のポジションを確認して、迷わずに右足でシュートを狙う。センターサークル内から蹴り出されたボールは佐藤優の頭上を越えると、鮮やかにゴールネットに突き刺さって貴重な先制点が生まれた。

「うまく入りました」と胸を張ったものの、前半40分の決定機でシュートをポストに当てるなど追加点の好機を生かせず。後半22分に千葉に同点に追い付かれて1-1で試合を終え、今季初勝利を逃したことで、「前が決め切らないとこういう試合は勝っていけない。後ろが頑張ってくれていたので申し訳ない」と唇を噛んだ。

 ここまでチームが奪った全3得点は、高井が記録。結果を残すだけでなく、試合をこなすことで「ボールを持ったときは自信があるし、どんな相手でも通用すると思っています」と自信を深めるルーキーは、「見ている人にも、対戦相手にも『こいつは違う』『こいつスゲーな』と思われるようなプレーを見せていきたい」とさらなる得点量産を狙う。

(取材・文 折戸岳彦)
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