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復帰戦で得点演出も…千葉MF町田也真人「まだまだ力不足」

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[4.8 J2第7節 千葉1-1群馬 フクアリ]

 負傷のため戦列を離れていた背番号10がピッチへと戻ってきた。すると、ジェフユナイテッド千葉MF町田也真人は、いきなり復帰戦で存在感を示した。

 今季から背番号10を背負い、開幕戦となった町田戦では決勝ゴールを奪う上々の滑り出し。その後の試合でもボールに絡んではリズムを生み出し、積極的にフィニッシュを狙うなど攻撃をけん引し、果敢なプレッシングで守備でも奮闘するなど、スタートダッシュに成功(2勝1分)したチームをけん引していた。しかし、第4節からは負傷欠場が続き、チームは町田を欠いた3試合で1分2敗と失速。町田は、その期間を「もどかしかった」と振り返る。

 そして、迎えた群馬戦。町田に出番が回ってきたのは、0-1のビハインドを背負って迎えた後半からだった。「今日は後半から行くと言われていた。自分の存在価値を示すチャンスだと思った」。そして、同22分に得点を演出する。中盤でボールを受けた町田は「(北爪)健吾に常々走れと言っているし、僕がボールを持ったときに信じて走ってくれる」と右サイドから最終ライン裏を突こうとするDF北爪健吾の動きを見逃さずにスルーパスを供給。北爪の折り返しを、ゴール前に走り込んだMF高橋壱晟が蹴り込んで同点ゴールが生まれた。

 値千金の同点ゴールを演出したものの、その後チームに勝ち越しゴールは生まれず。1-1で引き分けて、勝ち点1の上積みにとどまった。 4試合ぶりにピッチに戻ってきた男は、「自分が入ってどうだったかは分からない。自分が出たときには勝てるようにしたかったので、まだまだ力不足だなと感じた」と悔しさを滲ませる。「正直勝ちたかったし、勝ち点3だけを目指していたゲームだったので、サポーターの皆さんに申し訳ない気持ちでいっぱいです」と唇を噛みながらも、「ただ、終わってしまったことなので、切り替えてやっていきたい」と前を向いた。

(取材・文 折戸岳彦)
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