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岡崎温存のレスター、シェイクスピア体制初黒星で連勝ストップ…エバートンとの壮絶な打ち合いに屈する

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ジェイミー・バーディは不発に終わり、レスターの連勝は5でストップした

[4.9 プレミアリーグ第32節 エバートン4-2レスター・シティ]

 プレミアリーグは9日、第32節を行った。日本代表FW岡崎慎司が所属するレスター・シティは敵地でエバートンと対戦し、2-4で敗れた。岡崎は昨年10月15日のチェルシー戦以来のベンチ外となったが、地元紙『レスター・マーキュリー』によると、UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)に向けて温存されたようだ。

 プレミアリーグで5連勝中のレスターは、FWジェイミー・バーディやMFダニー・ドリンクウォーターらが先発出場したが、12日に行われる欧州CL準々決勝の第1戦アトレティコ・マドリー戦(スペイン)に向けて、MFリヤド・マフレズとDFダニー・シンプソンをベンチスタートさせた一方で、岡崎とMFウィルフレッド・エンディディ、DFクリスティアン・フクスはメンバー外とし、休養を与えた。

 前半は点の取り合いとなった。エバートンは開始早々の1分、FWケビン・ミララスがハーフェーライン付近からドリブルで一気に攻め上がり、PA手前で倒されたが、こぼれ球を拾ったMFトム・デイビスが左足で流し込み、スコアを動かす。だが、好調レスターも負けていない。5分、カウンターからMFデマライ・グレイがボールを運び、右に並走したFWイスラム・スリマニに叩く。これをスリマニが冷静にGKホエル・ロブレスの股下を抜き、早々に試合を振り出しに戻した。

 さらにレスターは前半10分、PA手前の左脇あたりでFKを獲得し、キッカーのMFマーク・オルブライトンが右足でゴール前に蹴り込むと、インスイングのクロスがそのまま右サイドネットに吸い込まれ、2-1と逆転に成功する。だが、リードは長く続かない。23分、右サイドからMFロス・バークリーが入れたクロスをFWロメル・ルカクにヘッドで決められ、2-2とスコアはタイに戻った。

 怒涛の前半はまだ終わらない。40分、エバートンはバークリーが裏に抜け出し、GKと1対1となったがGKカスパー・シュマイケルのブロックに遭い、決定機を逃す。しかし、これで獲得した左CKからDFフィル・ジャギエルカが頭で合わせ、3-2。エバートンが逆転して前半を終えた。

 再びリードを奪われたレスターは、早い時間に追いつき、逆転したいところだったが、後半13分に痛恨の4点目を許してしまう。左CKからジャギエルカが競ってこぼれたボールをファーサイドのルカクに右足で押し込まれ、2-4と突き離された。すると、クレイグ・シェイクスピア監督は16分にグレイとバーディを下げて、マフレズとFWアーメド・ムサを投入。32分にはFWレオナルド・ウジョアも入れ、得点を狙いに行った。

 後半43分には、右サイドからマフレズが入れたクロスをウジョアが合わせるもGKロブレスのファインセーブに阻まれる。最後まで諦めずゴールに迫ったが、後半はエバートンから得点を奪うことができず、2-4で終了。レスターは2月12日の第25節スウォンジー戦以来、6試合ぶりの黒星となり、シェイクスピア体制では初の敗戦となった。


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