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「世界一」へのプロローグ…ビーチサッカーW杯戦士が沖縄でドイツと壮行試合

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W杯に出場するビーチサッカー日本代表が沖縄でドイツ代表と国内壮行試合を行う

 4月27日よりバハマで開催されるビーチサッカーW杯を戦う日本代表メンバー12人が決定した。「いい組み合わせで選ぶことが出来た」とマルセロ・メンデス監督が自信を見せたように、若手からベテランまでの幅広い人選がされた。会見では最多8回目の出場となるGK照喜名辰吾が「目指すは優勝」と意気込めば、初出場となるGK河合雄介は「小さい頃からの夢が叶うのが嬉しい」と目を輝かせた。

 最高成績は4位、ここ2大会は連続で8強という成績を残すビーチサッカー日本代表だが、今大会はアジア予選から苦しんだ。今年3月に行われたアジア予選の準決勝でイランに敗戦。レバノンとの3位決定戦に勝利して何とか出場権を獲得したが、本大会グループステージでは、過去4度の世界一を経験しているブラジル、前回大会準優勝のタヒチと同組の死の組を戦わなければならなくなった。

 しかしメンデス監督は、「逆にいい組に入った」と前向きに捕えているという。指揮官はアジア予選で苦しんだ要因に、グループリーグの戦いが楽だと考えて大会に入ってしまったことを挙げ、「厳しいグループに入ってしまったことは確かだが、今回は最初から集中しないといけない。だから逆にいい組に入ったと思う」と歓迎した。

 前向きになれるのは調整が順調に進んでいることにも裏付けされている。先日まで行っていた横浜での合宿ではフィジカルを強化。徹底的に体をいじめ抜き、世界と戦う上で必須となる強靭なフィジカルを作り上げた。代表メンバーは10日から沖縄でW杯前の国内最終調整を行うが、メンデス監督は「横浜での経験を生かして沖縄でもいい準備をしたい」と力強く抱負を語った。

 その沖縄では指揮官が「大事な2試合になる」と話すドイツとの国際親善試合2試合を予定している。ドイツは欧州予選で敗退したためW杯には出場しないが、強化試合としては申し分のない相手。日本にとっては負けることのできない試合にもなるはずだ。

 W杯本大会で厳しい組に入ったビーチサッカー日本代表だが、日本サッカー協会のビーチサッカー委員長を務める元日本代表の北澤豪氏が「世界一に一番近い代表」と話すように、今大会でも大きな期待を集めている。ドイツ代表との強化試合2連戦は、今春、ビーチサッカー日本代表が刻む歴史のプロローグになる。

■ビーチサッカー国際親善試合
4月15日(土)
日本 14:00 ドイツ

4月16日(日)
日本 14:00 ドイツ

▽会場
沖縄/西原きらきらビーチ

▽試合形式
12分×3ピリオド、ピリオド間のインターバル:3分間
試合時間内で勝敗が決しない場合、3分間の延長戦を行い、決しない場合はPK方式(両チーム3本ずつ行い、4本目からはサドンデス方式)により勝敗を決定する。延長戦に入る前のインターバルは1分間とし、PK方式に入る前のインターバルは1分間とする。

▽チケット
入場無料

 1978年からサッカー日本代表のオフィシャルパートナーを務めるキリンは、ビーチサッカーの魅力を凝縮したスペシャル動画を制作。通常のスポーツ観戦とは違ったエンターテインメント感あふれるビーチサッカーをまだ見たことない人も是非この動画を見て、世界に挑む“もう一つの日本代表”の魅力に触れてみてほしい。

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