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痛恨の2連続PK失敗も…オスカルを擁護する指揮官「ゴールしたい気持ちが伝わった」

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PKを2度失敗した上海上港(中国)MFオスカル

[4.11 ACLグループリーグ第4節 浦和1-0上海上港 埼玉]

 今冬にアジア史上最高額の6000万ポンド(当時約86億5000万円)と言われる移籍金で上海上港(中国)に加入したブラジル代表MFオスカルが、まさかの2連続でのPK失敗。浦和レッズに0-1の完封負けを喫した上海上港はグループ首位から陥落した。

 前半44分に浦和に先制点を献上した上海上港だったが、後半に入ると圧力を強め、同19分にはPA内で仕掛けたオスカルがMF柏木陽介のファウルを誘ってPKを獲得。しかし、オスカル自らがキッカーを務めたPKは、好反応を見せたGK西川周作にストップされてしまう。さらに同30分には、右サイドからFWリュ・ウェンジュンのクロスがPA内のDF槙野智章のハンドを誘い、再びPKの好機を得る。

 キッカーを代える選択肢もあっただろうが、チームを率いるアンドレ・ビラス・ボアス監督は、「試合前にキッカーを決めていたし、1本目を外した後に話を聞いたら自信を持って臨みたいということだったので任せた」とキッカーを代えることなく、PKを失敗していたオスカルが再びペナルティースポットへと向かった。

 しかし、オスカルが右足から蹴り出したボールは大きく枠を外してしまい、同点の好機を2度逸することになってしまった。だが、指揮官のオスカルへの信頼は揺るがず、「彼は1本目を外した後も、2本目を外した後も良いパフォーマンスをしていたよ。ゴールしたい気持ちが伝わったし、十分に信頼している」と語った。

 浦和に勝利すればグループ突破を早々と決める状況だったが、2位に転落。「特に後半は良いパフォーマンスができたけど、決め切れなかった。2つのPKを外したのも運がないことだと思う」と振り返った指揮官は、「次の試合で勝ち点を取って、グループリーグを突破したい」と視線を次戦へと向けた。

(取材・文 折戸岳彦)
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